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効率・モチベーションUPには「書く」が最適

2021-07-24

Hi guys. Fukuoka English gymです。

書くことは学習効果だけではなく、モチベーションも上がることで有名です。

覚えたいことをまとめたいときに書く、覚えたことを思い出せるか裏紙に書いてみる(=白紙再現という大きな負荷がかかり定着率が上がる方法です)、プラニングをする、目標を書く、という勉強面。会議、面談中にメモをとるといった仕事面。その日の出来事をダイアリーにするといったプライベート面。あらゆるシチュエーションに「書く」は有効です。

ではどういった効果があるのでしょうか。

 

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書くことの効果

1 理解力を深める

「書く」= 脳(RAS: 脳幹網様体賦活系)が活性化され集中力が格段にUPするため(→だからPCなどのタイプ式入力より手書きやApple Pencilのようなスタイラスペンが推奨されるのですね)。

 

2 定着しやすい

メモをとることはアウトプットになるため。インプットした情報の多くはアウトプットしないと定着しません。一般的にインプット:アウトプットの最適バランスは3 :7 が有名ですが、「インプットをする際」には逆で、全体の3程度をアウトプットに費やすのがベストと考えられています。メモは実はアウトプットになるのです。

 

3 ビジュアル化できるため、情報整理がよりできる

・書くことは見えないものを「見える化」する作業です。人間は90%程度を視覚情報として認識しているため、書いたほうがいいんですね。書きながら、「AとBはつながっているな」と情報同士を俯瞰して見ることができます。

・また書くことは空間認識力を使うことにもなります。紙に書くと、紙の角やしわ、筆圧、濃さなど様々な空間認識情報が頭に入ってきます。実はタブレットで書くより紙に書いたほうが良いと言われるのは空間認識による情報が入りやすいからなんです。当然定着しやすい。

 

4 思考力が高まる

上述した通り。書くことによって「AとBはつながっているな」と情報同士を俯瞰したり、編集し直したりする過程で論理的な視点で物事をとらえることができるようになります。

 

5 問題解決力が高まる

理由4が問題解決能力に直結しますね。

 

6 創造力が高まる

理由3〜5より、広い視野で物事を見ることができ、創造性が増します。

 

7 モチベーションが上がる・集中力が上がる

・上述した通り、「書く」= 脳(RAS: 脳幹網様体賦活系)が活性化され集中力が格段にUPするため(→だからPCなどのタイプ式入力より手書きやApple Pencilのようなスタイラスペンが推奨されるのですね)。そして同時にモチベーションが上がる。

 

目標設定を書くことで5倍の達成度

・目標設定をし書き留めると達成度が5倍になる、というデータが出ています。言い換えると、学習効率/効果が5倍になるということですね。

 

To DOやプランニング時に最低ラインを決めてメンタルダメージを防止

To Doリストや計画、目標設定をすることは上述した様々な理由から効果が高いと分かりますが、それでも実際にやってみるとうまく行かないことのほうが大半です。特にTo Doを作っても、6あるうち2しかできなかったということは多いですよね。

その時に最もこわいのが「メンタルへのダメージ」です。「できなかった」体験が蓄積されていくと、モチベーションが下がり、気分が落ち込んでしまうというのは有名な脳の仕組み。逆に、成功体験が脳内でやる気物質を生成しモチベーションをあげてくれるんですね(ドーパミンの効果)。

ですから、最低ラインを決めておくのが重要です。6つのTo DOに対し、万が一できなかったとしても2をこなせていたらよしとする、といったルールです。事実に目を向けていても「2つ分は進めた」ということは確実に小さなステップを踏めているわけですから、自分を攻めることなく頑張ったと褒めてください。

 

 

会議や授業中は「聞く集中」ではなく「メモもとりながら」で効果倍増

 

 

情報整理系はツリーで構造化

情報の整理をしたい、暗記項目をまとめたい、アイデアを体系化したい場合は「ツリー」が効果的だとされています。横ツリーは情報の洗い出し、縦ツリーは原因の洗い出しに有効だとされています。

adを上位に、ac等を下位にして構造化したSample

 

アイデアを引き出しネタや視野を広げるのはマインドマップ

エッセイライティング(自由英作文)の際に構成メモを立てますが、その前段階にあるブレインストーミングで有効とされている方法です。

英会話を起点したマインドマップ Sample

白紙再現が究極のアウトプット

覚えたことが本当に定着しているかどうかは、自分の言葉で説明できるか、自分自身でテストを課してみることで分かります。さらにもっと負荷がかかるのが「白紙再現」です。

白紙の紙を用意し、覚えているか確かめたいことを記憶を頼りに書き出していくんです。上述したadとその派生を覚えたい場合は、Sampleのツリーを自分で作ってみる。ペンが止まった場所が理解が曖昧な箇所なのでそこをまた理解し直す。

紙が使えない通勤・通学時間などは、電車の中で立って、頭の中でクイズを出して再現していくという方法もあり、こちらも高負荷です。

 

最後に

プランニングなどは書くことによって効率化、モチベーションUPができる一方、うまくいかなかった場合のメンタルダメージはあります。それでも、その欠点を上回るだけの利点の方が大きいと思います。腑に落としたいことは、ただ頭の中で考えるだけではなく、実際に書く作業がオススメです。

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