学習 科学

授業・セミナー・会議の効果を高めるメモ

2020-01-10

この記事を書いている人:岡田 直也 (The NY Press, Inc.)
Okada

筆者は数学・算数, そして, それに伴う論理的思考は得意ですが, 損益が絡んだ数字を追うのは現時点で非常に苦手です(会社を経営するのに向いていない体質なのかもしれません)。

定期的に会社の税理士の方と面談をするのですが, 「利益は…」という話になると内容が入ってこないことがあります。そんな時, 理解を深めるのに必ず使うのが「メモ」をとることです。メモをとって後で見返すか?と尋ねられると, 答えは No です。見直すことはほとんどありませんし, あとで見直して理解をさらに深めていないことの罪悪感もありません。それでもメモは必ずとります。

 

メモの効果

理解力・定着力を高めてくれる

たとえ後に見直しをしないとしてもその場で聞いたことをより深く理解でき, より長期的に記憶にとどまる

科学的理由:
(1)「書く」= 脳(RAS: 脳幹網様体賦活系)が活性化され集中力が格段にUPするため(→だからPCなどの入力より手書きが推奨されるのですね)

(2) メモをとることはアウトプットになるため(→インプットした情報の多くはアウトプットしないと定着しません。インプットをする際には全体の3割程度をアウトプットに費やすのがベストと考えられています。メモは実はアウトプットになるのです)

 

 

ただし, メモ魔はNGです。一見, そのほうが頑張っている感があり一目置かれそうですが, 全てをメモすることで, 本来得られるはずの指導者が発する視覚情報(ジェスチャーや感情など)を得られなくなってしまい, 逆に記憶が落ち込みます。メモはポイントを絞りましょう。メモは一切とらず理解することのみに努める場合はアウトプットをする時間をすぐに設けてください。その瞬間その瞬間は分かっているのに, 翌日〜1週間後には多くの情報が抜け落ちていきます。

 

【ポイント】人から学ぶ機会には必ずメモをできるツール(ノートや紙, iPadのノートアプリ)を用意しよう!

 

もちろん, 見直しや復習に活用できることが理想ですので, メモやノートを取る際は後で見返して理解できる・ポイントがすぐにつかめるノートを心がけることがマストです。

 

さて, メモをとることと並んで, 授業・セミナー・会議の効果を高めるコツがもう1つあります。

事前に目的を明確にする

 

受動的な学習の仕方よりも能動的に取り組んだ方がより記憶に焼き付けられます。そして, 応用力UPにつながります。だから(人間性や協調性育成も含めて)今や学校ではアクティブ・ラーニングがメインの授業形式になっていますね。「今日は〇〇を絶対に理解できるようにする」というように事前に目的を明確にすることは能動的学習です。そして, 必要なことに対するアンテナが立ち当事者意識が持てるため, 集中力・吸収力ともに格段に高まります。小説を読む前に「読み終わったら友だちに物語の展開を説明する」, 映画を観る前に「日常会話に使えるセリフを5つ厳選する」, 会議の前に「今日は他のメンバーよりも3回先に発言する」といった目標設定をすることでガラッと変わります。学生であれば予習は必須と言えますね。さて目的を明確にする際は是非「書く」ようにしましょう。

 

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