Hey guys. 代表Okadaです。
likeと言うと「好きだ」のイメージが強いですね。実はlikeには動詞の他に前置詞もあり、さらにはFillersと呼ばれるつなぎ語としても多様されます。
動詞like 「〜が好きだ」
「趣味は読書です。」
I like reading (in my free time).
like doingで「趣味は〇〇です」も定番ですね。
前置詞like「〜のような」
中高校生になると、「具体例の提示」で使える前置詞のlikeも登場します(高校1年生くらいで、「A例えばB」は英文では"A like B" "A such as B" "A, including B" が頻出するぞ〜、For exampleよりも頻度高いぞ〜 と習った方も多いんじゃないでしょうか。)
「よく海外ドラマ観ます、例えば、TDWとかDinasity, Virgin RIverとかそういうの」
I often watch foreign TV drama series, like The Walking Dead, Dynasty, Virgin River or something like that.
最初のlikeは、for exampleのようなイメージで使われています。日常会話ではlikeのほうが圧倒的に頻度が高いんですね。後半のlikeは、例を並列する際に最後を「とかそういう感じの」と濁したい時に"... or something like that"がド定番です。or somethingで終わる場合もあります。まだ例を挙げたいけど何か思いつかない、とか、ネタが尽きたといった場合にこれでうまいこと締めを濁すことができます。
さてここからが学校ではあまり習わないFillersとしてlikeです。
とその前にFillersとは何かから確認しておきましょう。
Fillers:発言の間を埋めるつなぎ言葉
You know, とかI mean, がFillers
日本語でも発言中に「〇〇でして、えっと、△△は...」のように発言をなめらかにしたり、間を埋めたりするためによく使いますね。つなぎ言葉を。これは英語ではFillersとはFiller Phrasesと言います。Fill「満たす、埋める」ですから、Fillerは「満たしてくれるもの・埋めてくれるもの」ということです。
【代表例】(私がとにかく使うもの) ・Umm ・You know, ... ・...., you know, ... ・I mean, ... ・..., I mean, ... ・Like, ...
これらに特別な意味はあまりなく、とにかく使います。
実際の使用例1:フォーマルなTed Talksで確認
15秒程度視聴してみてください。すごいです。フォーマルなプレゼンの場でさえ大量に使っているんですね。
You know, we're interested in, like, you know, um, an awkward interaction, or a smile, or a contemptuous glance, or maybe a very awkward wink, or maybe even something like a handshake.
途中「興味があるのは...」の後にlike, you know, umとFIllersが3連続していますね。この間に次言うことを頭の中で整理しているのかな、って勝手に推測しています。
実際の使用例2:カジュアルなトーク番組 "The Ellen Show"
MagicianのDustin Tavellaとのトークですが、ホストのEllenが冒頭で"I mean"を連発しています。
Fillersの使い方が絶妙なPhoebe Buffay, Alexis Rose
ドラマ作品の中で特にFillersを多用している役柄の俳優さんをロールモデルにしておくのもまたオススメです。
"Friends"のPhoebe Buffay(アメリカ英語)
"Schitt's Creek" のAlexis Rose(カナダ英語)
Fillersが使えるようになると話すのが格段に楽になります。こればかりは机上で学習するのは不可能ですから、多くの作品を観たり、色々な方と会話をする中で知る必要があります。上に挙げたお二人は人気作品の中でもかなりの頻度で使っていて参考になります。またイントネーションのお手本のようなトーンで話すのも良いですね。
つなぎのlike「えっと」
Fillersのlike【Okadaの音声サンプルつき♫】
このlikeはほとんど意味を持たず、主にセンテンスの頭か真ん中に登場します。副詞として機能しています。
「彼女さあ、う〜ん、怒ってたんだよね。」
She was, like, pissed off.
*be pissed off「めっちゃ怒っている」
「でも、あれは、まあ、本当に良い経験だった。」
That was, like, the best experience.
「つまりさ、えっと、それは私が悪かったんだよ。まあ、うん、彼女携帯こっそりみちゃったんだよね。」
I mean, like, it was my fault. Like, you know, I secretly looked at her phone.
*このI meanは「私が言いたいのは」というしっかりした意味です
Likeが大量に登場するAriana Grandeのインタビュー動画
これはすごいです。Likeの過剰多用は相手を不快な気持ちにしてしまうことも時にはあると言われていますが、ここまで使ってくれると、ぜひ真似しよう!と思わされますね。
学校英語をはやく卒業しよう
最近ではますます多くの先生が学校教育のなかで、リアルな英語をクラスルームに導入してくださっていて、日本の英会話レベルは上がっていると言われています。それでも大学生と英会話をすると自己紹介から詰まるということの方が圧倒的に多いので、もっとそういったところをよくしていく貢献を自分ができればと思っています。
そして、学校英語をはやく卒業してほしいです。実際に英語圏に行かなくても、英語圏の人とオンラインであるいはバーや交流会で話すだけでも、いかに実用英語が学校英語と離れているかも実感できます。学校を批判しているというより、生に触れ合って、実際に話す経験をしないとやはり話せるようにはまずならない、というのをこの数年受講生を通して痛感しています。知識がなければ、話すことはできませんよね。その知識が学校だけでは教えられないもの、例えば、つなぎのlikeやI meanといったもの、もたくさんある。
だから学生さんなら生と触れ合う機会を意識してつくってみるのがオススメです。社会人の方なら、オンライン会話などで実際に話す機会をもつのが上達への鍵です。