学習

復習のベストな回数とタイミング

2019-11-26

この記事を書いている人:岡田 直也 (The NY Press, Inc.)
岡田

 

学習の伸び悩みの原因の大半は「復習の回数不足」と「復習のタイミングの悪さ」です。特に前者がほぼ全ての頑張っているのに結果が出ない学習者の共通項でしょう。

 

記憶の仕組み

step
1
得た情報は基本ワーキングメモリー(作業記憶)へ格納

意識しなければすぐに忘れさられてしまいます。例えば, 街中を歩いていて見た看板の名前など「へえ〜」と思っても, よっぽど印象に残らない限り1時間後には思い出せないでしょう。

ただし, 強烈な印象をもったものはすぐにショートカットが起き, 一気に長期記憶の貯蔵庫へ格納されます。
これは「感情」に働きかけた情報は記憶に残りやすいという性質のためです。

 

step
2
意識して10秒以上触れると短期記憶へ移行

意識して覚えよう!と思ったものでも, 1週間も立てば思い出せないものの方が多いですね。復習をしなければ長期記憶に移行しないのでまず定着はしません。つまり, 学習のスタートラインにも立てていないと言ってもいいかもしれません。
ただし, こちらも強烈な印象をもったものはすぐにショートカットが起き, 一気に長期記憶の貯蔵庫へ格納されます。

 

step
3
規定回数をこなすと長期記憶へ移行

1ヶ月弱の間に間隔を空けながら5回程度をこなすことで長期記憶へ移行します。大学受験生に対する調査によれば, 伸び悩みを感じる学習者の多くは「復習回数が1~2回」という結果が出ています。当然これでは定着はしないので, 頑張り損と言えるでしょう。時間をかけているのに定着はしないので「こんなに頑張っているのになぜ覚えられないだろう・なぜ結果が出ないのだろう」という思いにかられます。

 

ココに注意

大多数の学習者の伸び悩みの原因は
①Step 3に進めていない
②Step 3に進んでいるが, 規定回数をこなせていない

の2点です。逆に言えば, Step 3まで進み規定回数をこなすことが伸びるための必須条件と言えるのです。

 

復習のベストな回数とタイミング

絶対にものにしたいものは回数にこだわりましょう。2, 3回ではものにはなりません。ここが多くの学習者が見誤っているところです。例えば, 大学受験であれば, ものにしたいと思った長文の問題であれば, 5回の解き直しは必須です(2回程度しかしないならそれは単なる回数不足です)。なお, 読解に関しては, 音読を取り入れることで絶大な効果が学習効果が発揮されるため, 必ず音読はしましょう。

 

ココがポイント

復習回数のデフォルト(規定回数)はずばり5回

①当日

②翌日

③約
1週後

④約
3週後

5~6週後

*③④⑤は当日から数えた間隔です。

 

(解説)
①10分後以降:人間の記憶はまず10分後を境に下がりはじめる
*10分後~当日中というタイミングで1度見直しor解き直しをすると記憶が残りやすい。ここは気軽に行いましょう。最新科学研究では①は飛ばしても構わないというデータあり。
②翌日:このタイミングで見直し/解き直しをすると格段に記憶に残りやすくなる
③約1週間後:記憶がガクンと下がる時期。ここなしではその後すぐ知識を呼び起こせない
④約3週間後:厳密には約2.5週後。暗記が苦手, 勉強量の割に伸びない人がこなせない壁。
⑤約5〜6週間後:ここをこなすと多くの情報が長期記憶へ移行。

回数をこなすことで, 保持率の落ち込み具合が緩やかになっていきます。
ポイントは忘れた頃に復習をすること。その方がより強固に記憶定着が促される。毎日連続は一部の科目を除いて学習効率悪。忘れる前に復習しよう!という意識ではなく, そろそろ忘れた頃だから復習しよう! というイメージがベストです。学習者の大半は④⑤の壁が超えられず伸び悩むケースが圧倒的。つまり単なる回数不足。最後の仕上げとして, 約2ヶ月後に⑥を持ってくると完璧です。

 

復習の回数とタイミングのずらし方

上で述べた間隔が理想ですが, 全ての科目・分野に同じ作業をこなすのは無理があるでしょう。そこでオススメの方法が2つあります。

 

【1】2☓2ルール
得意科目・得意分野は気軽にできる2✕2ルール。
2日後

2週間後

2ヶ月後

この間隔に加えて, スキマ時間に気づいたときに反復すると効果的。

 

【2】短期集中 1 week 法
科目や項目によっては短期集中で反復した方がベターな場合もあります。その場合は, 1週間毎日連続で同じものを復習する, がオススメです。
オススメの科目は英単語・英熟語です。

(2000掲載の単語帳の場合)
例. 1週間毎日 番号301~600 を反復

理屈としては, 1週間毎日反復されることで脳が超重要情報!と自動的に判断し, 長期記憶の貯蔵庫に情報が移行されます。
中学校時代に英語の授業で "I'm fine, thank you. And you?" というやりとりをしていた人なら, おそらく2週目の授業では自然と言えるようになっていたはずです。

 

復習をオートメーション化(自動化)する

理想的な復習間隔や回数が分かったところで, 最後にオートメーション化のお話です。復習の大敵は「継続できない」こと, これに尽きますモチベーションが上がらないという問題も絡んでくるでしょう。

そこでオススメなのが復習をオートメンション化(自動化)する仕組みを作ることです。2つの手順を踏むとよいでしょう。

 

step
1
事前計画を立てる

5回の復習日は, 初めて学習した日に自動的に決定できるわけですので, 最初に復習日を決めてしまうのです。

ココがポイント

最大のポイントはひと目で全体の進捗状況が見える一括管理方式にすることです。次のような表にするとひと目で何をどこまでしたかが即分かります。これが, 記録をレッスンごとに別々の場所に書くといちいちその場所にいくという手間がかかり, さらに, 全体の進捗も分かりづらいというデメリットがあります。

 

 

step
2
実施したことを見える化する

これはStep 1を行うことでほとんど実現していることですが,  実施したことは「見える化(ヴィジュアル化)」すること。進捗状況が客観的にパッと見で分かり, スタンプカードと同様, 達成感が得られ, モチベーションも維持しやすくなります。人間はスモールステップを踏み達成感を味わうごとにドーパミン(=やる気と快の物質)を放出します。定期的に達成感を味わえるような仕組みを作ってしまえばよいのです。さらに90%近くを視覚情報に頼っています。だから理にかなっています。

 

【1】計画表は塗りつぶす

 

【2】計画を立てないタイプのものは記録をとる

継続した自信と達成感は半端ではありません。ここも継続できるかが鍵を握りますので, 続けられそうにない場合は他人を巻き込んでください。友人と共有する/競争する, 家族に管理してもらう, SNS(Instagramなど)に投稿する, セミナーに参加し勉強仲間をゲットし共有する, 学習系オンライングループに入りオンラインで一緒に勉強する など。

 

個人的にオススメなのはアプリの利用です。データとして記録を残せ, 頑張りをグラフや割合にして見える化できます。

オススメはStudyPlusです。次のようにデータを見ることができます。

 

 

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