学習法 高校生

大学共通テスト のためにすべきこと

2019-12-13

この記事を書いている人
OKADA

 

来年度よりセンター試験は大学共通テストに変わり, リスニングの配点が2倍になります。

<現在>

筆記200点 リスニング50点

<来年度>

筆記100点 リスニング100点

多くの高校生は「リスニングが2倍になるから聞く時間を増やそう」と考えているそうです。指導者として, また英語学習者の経験値としては言えることは, リスニング力を高めるのに必須なのはスピーキング。そう, 音声活動は必須と言えるでしょう。人間はインプットしたものをアウトプットすることで, 運用能力を高め, 定着が進み, 初見の問題や状況に活用できるようになります。そして, その黄金比は現在3:7と言われています。黙読によるリーディングはインプットですので, その後, 音読によるアウトプットが必要です。また, ライティングはアウトプットになるため, ライティングをすることが実はリーディング力にもスピーキング力にも高い効果を発揮します。リスニングはインプットです。こちらもシャドーイングや音読活動を取り入れることでアウトプットになりますが, リスニングの最高のアウトプットはスピーキングです。

 

<イメージ>
【インプット】   【アウトプット】
3               :             7
リーディング  →   ライティング
リスニング   →   スピーキング

 

私たち日本人はこのバランスが7:3で逆になっているか, アウトプットがほぼないかという状態です。音読を学習に取り入れることで多少の比率が変わりますが, それでも圧倒的にアウトプットは少ない。そして, 私たちが最も割けていないアウトプットがスピーキングです。英語を実用的に使うという面ではおそらく最も時間を割くべき技能ですから, 日本人(私も含めて)は英語を話せるようになることの真逆のことをしていると言えます。自分自身の体験からも, 指導する受講生を見ていても, リスニングが得意な人はスピーキングが上手です(うまく話せないとしてもセンスがあります)。そして, 英語を話す量を増やさず英語を話せる人はほとんどいません。留学しても話せるようにならなかったとごくごくまれに相談を受けることがありますが, 共通して, 現地であまりしゃべらなかった(日本人同士でかたまっていたか, 意識して話そうとしなかった), と言います。

 

新入試に向けてリスニングをどうにかしなければいけない!と思っている高校生の皆さん, 一見的外れのように思えるかもしれませんが, スピーキング量を増やすことがリスニング力上達の近道です。そして, 音読はマスト。話す環境がすぐには確保できないのであれば, まずは音読からスタートしてください。音読だけでは話せるようにはならないですが, 大きなアウトプットが可能になり, 4技能全てで爆発的な伸びを生み出します。なお, 現在英語学習で特に効果が高いとされている英語学習法は「音読」「シャドーイング」です。

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