Hey guys. KドラマフリークのOkadaです。
2020-2021年に放送されたHospital Playlist(「賢い医師生活」)の小児外科医役の方が主演ということで、昨年2022年末から毎週水木の新エピソードを楽しみにしているThe Interest of Loveをレビューします。現在、Espode 12/16までの感想となります。
好きなジャンルがロマンスやロマンチックコメディーの方、ビジネス要素が多少入ったロマンスが好きな方にはオススメです。恋愛巧者の方にとっては、Episode7までは少ししんどいと思いますが、その後からは突然面白くなりますので継続して視聴してほしいです。サブタイトルの英語はとてもシンプルですし、コメディードラマですので、日常にすぐに使える英語表現があふれいていて、サブタイトルを通した英語学習にもオススメです。
"The Interest of Love"
The Interest of Love
2022年12月よりJTBCで放送されているロマンスドラマです。原作小説The Understanding of Loveが元になっています。
Four men and women working at the same bank get entangled in a complicated romance as they discover how far they're willing to go for love.
同じ銀行で働く4人の男女が、複雑な恋愛模様を繰り広げながら愛の意味を理解していく姿を描く。
netflix.com
KCT銀行で働く男女4人を中心とした恋愛ドラマ。恋愛における心の動きの描写が中心となった作品です。
レビュー / 評価
Episode 7までは、中学生の恋愛かのようで、正直週に2エピソードずつ配信されるたびに挫折しそうになりました。ただ、サブタイトルの英語レベルがちょうど良かったので、受講生にオススメするときに全て観なくては!という気持ちで視聴を続けました。私にとっての救いは、「演技力」「OST」「映像」「主演女優さん(ムン・ガヨンさん)のかわいさ」で、これらのよさで、学生のような恋愛ストーリーの微妙さが相殺できました。Episode 8からは脚本家が変わった?!と思ってしまうくらいに、ストーリーが攻めに転じていきます。
トライリンガルの評価
総合 | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★☆☆ |
キャスト(俳優、演技力) | ★★★★★ |
OST | ★★★★★ |
映像効果 | ★★★★★ |
社会性(財閥など) | ★★★★★ |
トキメキ | ★★★☆☆ |
サブタイトルは英語学習に最適か | ★★★★★ |
良かった 1:ユ・ヨンソクさんの顔の演技
ダメ男を思う存分演じていて、Hospital Playlistと同日人物か?!と思うほどの顔の演技でした。
良かった2:OST
ここ最近視聴したKドラマの中でも絶妙でした。Episode 7までのストーリーの不満足はここがかなり補ってくれたと思います。
良かった3:映像の美しさ
カメラワークがもはやドラマとは思えないクオリティーでした。ちょっとした風景描写がキャラクターの心の動きを暗示していたり、といった映像の使い方も抜群でした。
良かった4:ムン・ガヨンさん
かわいかった。途中から途上するクム・セロクさんにも翻弄されています。
良かった5:社会的な理解(家柄、学歴、ジェンダー)
Kドラマおなじみの社長令嬢がロマンスの一角を担います。一方、その相手はシングルマザーに育てられた男性。ここが問題の1つになります。銀行員の中でも高卒という肩書 VS. 大卒という部分での差別もあり、さらには男性社員からの過度のセクハラもあり、わからないですが、韓国はこういった社会問題が日本よりも圧倒的に顕著なのかな、という理解ができました。
もう少し:ストーリーは良くなかった(がリアリティはあった)
Episode 7までは淡々と進んでいきます。1つの出来事をこれでもかいうくらいに引っ張りまくるところをもっとスッキリしてほしかったなと思いました。主演男性さんが毎回のように「あの時こうだったら付き合えていたのかな」と女々しく言います。私はそのあたりが中高生の恋愛を観ているようで、さらっと展開してほしかったですが、これはこれでロマンスドラマですし、リアリティが出ていて共感できる人にはとてもおもしろいんだろうな、という印象です。後にシングルマザーに育てられたゆえに「物事に責任をもつ」性格だと分かり、優柔不断な男から実は芯のある男じゃん、という印象に私は変わりました。他にも、ダメ男が製造される様子や、あざとい女性の姿も描かれていて、現実味がある作品だなと感じました。前半戦でもう少しストーリーに動きがほしかったですね。
ロマンスドラマってその視聴者の恋愛経験や既婚者かどうか、あるいは年齢によっても面白さや共感度が変わると思います。リアリティを感じられる人がいる一方、私のように前半ややイライラという方もいると思います。
本当に個人的にですが、Episode 8の13分くらいのところが最高でした。恋愛が始まった時のときめき感、あざとさに振り回されてしまってもいいと感じるような気持ち。ここからはEpisode 12までクム・セロクさん演じる女性の応援団長になりました。いろいろとあざとさを仕掛けてきますが、彼女が抱える心の闇も含めて、男性の方に共感してほしいです。
英語学習に向いたサブタイトルか
ロマンチックコメディーですので、日常会話が中心。銀行というビジネス的要素も多少入るので、日常と多少のビジネスの英語表現に大量にふれることができます。
Episode 8を一部抽出しました。
12:36 | Sang-su. | 先輩 |
12:38 | I missed you too much. | 来ちゃった |
12:40 | Hey. You… | おい 待てよ |
12:53 | I'm not… | 今夜は⸺ |
12:57 | going home tonight. | 家に帰らない |
13:42 | You're up. | 起きたか? |
13:56 | Why did you get up so early? | やけに早起きね |
14:02 | Well, you were snoring. | いびきが うるさくてさ |
14:05 | Come on. I don't snore! | やめて かかないって もうイヤ |
14:09 | Let's eat. | 食べよう |
14:11 | Did I really snore? | 本当に かいてた? |
14:54 | What are you doing? | 何してるの? |
14:56 | I'm making breakfast. I'm almost done. | 朝ご飯が出来たよ |
15:09 | I want to listen to some music. | 音楽を聴きたいな |
15:13 | Wait, why isn't it working? | 音が出ない |
15:16 | This happens sometimes. | たまに こうなるんだ |
15:19 | Your car engine stalled last time. Maybe it's time you get a new car. | エンジンも故障してたし そろそろ替え時ね |
難しい単語は全くないですね。
私はLanguage Reactorで韓国語学習をしています
Google の拡張機能のLanguage Reactor(昔LLNと呼ばれていたものが名称変更されました)を使って韓国語学習をしています。読み仮名を振ってくれるところが本当にありがたいです。
英語ドラマではサブタイトルは不要なので使いませんが、最近は気になった作品でリピートして反復学習したいKドラマはLanguage Reactorを使って読み方の確認に使っています。英語学習を始めたばかりの方には、日英同時表示できますし、同時表示がいやなら、英語のみ表示し気になったときにカーソルを移動させたら日本語も表示される、という便利さです。本当にオススメですよ。
最後に:自分自身の感情がコロコロ変わるのにも驚き
前半では警備員の好青年が出てくるたびに応援していたのですが、Episodeが進むにつれて、登場すると、なぜ今出てくるの?!とマイナスの気持ちを感じたり、ストーリーに自分の気持ちが左右されているのに驚きました。俳優さんの演技力がリアリティさを出していて、特にEpisode8からはかなり気持ちをいれて視聴していると思います。
自分だったからこう思うのに、キャラクターのこの人は違った反応をしてる、ということがかなりあって、ドラマや映画を観たり、小説を読んだりすることの醍醐味を感じています。自分とは違った人の心の動き、自分と似ているけど過去の経験から自分とは違う反応をするキャラクター。
想像力やクリエイティブを養えるのがドラマ・小説の良いところだと思っているのですが、まさにこのドラマを通してそれを体感しています。
さて、原作名はUnderstanding of Loveですが、ドラマでの英語タイトルはThe Interest of Loveとなっています。内容と銀行という設定から、interestは「利害」の意味で使っているのではないかと思っています。気持ちを優先するのか、それ以外を優先するのか、どちらをとっても誰かに利害が起こります。残り4Episodeのストーリー展開が気になります。
Episode 15までの感想(2023年2月9日)
本日2023年2月9日に16中のエピソード15が配信されました。
まず最近こちらの作品の日本語タイトルが「愛と利と」だと知りました。英語とイメージが違ったので驚きました。これだと「愛をとるか利益をとるか」といった感じですが、私は「愛の本質は人それぞれ」「愛の表し方は人それぞれ」といったイメージで視聴してきたので、(英語での)原作タイトルはUnderstanding of Love がしっくりきていました。韓国語のタイトルってどういったニュアンスなんでしょうか?とても気になります。
さてEpisode 8から急激に面白くなったと感じた本作ですが、エピソードが進むごとにどんどんおもしろくなっています(前半で毎週挫折しそうでしなくてよかった)。
Episode 15まで視聴した感想。
・前半の「ためらった」理由はやはり「責任」が背負えるかだった
お父さんをはやくに亡くしてお母さんに苦労をかけまいと自分を押し殺して生きてきたからこそ、なんですよね(と思いました)。私は末っ子気質のようなところがあるので、ただただすごいなと思います
・愛の形は人それぞれ
相手への愛を与える方法は人によって変わる。嫌われることをして相手を守る、本音を隠すことが愛、お金=愛、ちゃんと気持ちを伝えることが愛。人が違えて価値観も違っていて、愛の表現はそれぞれ違うけど、目的は相手の幸せを願っている。自分の考えと似ているキャラクターに共感しつつ、現実世界でも一面だけでその人を決めつけてはいけないな、と思いました。
・音楽と映像がすごすぎる
この角度からこの映像を抜く?!と撮影テクニックにただただびっくりする場面が本当に多かったです。そして、風景の描写で感情が暗示されているところが多く、芸術的でした。そしてOSTが最高です。Apple Musicでプレイリストを作成したくらいに気に入っています。BIG NaughtyさんのWith meとMINSEOさんのMiracle, KyoungSeさんのWonder Whyがもう最高です。