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Kドラマ "King the Land" (2023) 【 6月スタートのラブコメをトライリンガルが評価】

2023-07-03

JTBC

Hi guys. 元経営者で現役高校教員、そして、KドラマフリークのOkadaです。

6月に始まったKドラマは今回ご紹介する作品King the LandSee You in My 19th Life の2作品を毎週視聴しています。どちらも韓国では毎週土日に放送されているため、最新エピソードの配信が土・日の深夜。月曜はMonday Bluesですが、これらの作品を視聴するのを1つの楽しみにすることで気分をあげています。

この作品を視聴しようと思ったきっかけは2つです。

1 2013年7月現在の 最新のラブコメ

2 2PM のジュノさんX 少女時代ユナさん という強力なメインキャスト

正直なところ、Kingというタイトルからしてラブコメドラマだとは全く思わなかったので、最近Netflixでトップ10に入っているのはなぜだ?と思っていました。とりあえず1エピソード視聴してみて、ラブコメの王道作品だと分かり一気に最新エピソードまでいきついた、という感じです。

OKADA

本日時点で最新のエピソード6まで視聴しています。今後評価は変化するかもしれません。

"King the Land"

King the Land

2023年6月よりJTBCで放送されているラブコメドラマで、日本ではNetflixで、韓国での放送直後、毎週土日の夜に配信されます。日本語のタイトルは「キング・ザ・ランド」です。

Amid a tense inheritance fight, a charming heir clashes with his hardworking employee who's known for her irresistible smile, which he cannot stand.

いつも明るいほほ笑み浮かべる従業員と、その笑顔何よりも嫌いなハンサムな御曹司。し烈な遺産争いが繰り広げられる中、正反対のふたりは事あるごとにぶつかり合う。

netflix.com

舞台はホテル。学歴社会の韓国で就職には4大卒が求められる一流ホテルに、ひょんなことから短大出身の女性が採用される。時を経て、このホテル財閥一家の御曹司が重役に。過去のトラウマから笑顔が苦手で、感情をうまく表現するのが苦手な御曹司。一方、叩き上げで実力をつけ、King HotelのVIPの中でもトップVIP(=VVVIP)のお客様が宿泊するフロア=King the Land にのぼりつめる。同じフロアで働くことになった二人は対立するものの、次第に...。

レビュー / 評価(トライリンガルの評価)

5段階評価での採点(Epsode 6まで)

総合★★★★★
ストーリー★★★★★
キャスト(俳優、演技力)★★★★★★
OST★★★★★★
映像効果★★★★★★★
社会性(財閥など)★★★★★
トキメキ★★★☆☆
サブタイトルは英語学習に最適か★★★★★
*非常に良かった項目は5段階評価を超えて6つのスターをつけています
OKADA

1 映像効果
2 演出
3 OST

がすばらしい。特に、2つ目の演出は映像効果や音と相まって、感動するほどのレベルの高さでした。Kドラマ、すごい、の一言。是非、こちらの3点は意識してご視聴ください。

もちろん、メインキャストお二人の抜群のルックスと演技力にも大満足です。

これはストーリー自体の本質と関わるので今後の展開によっては印象は変わるでしょうが、ジュノさん演じる御曹司の連載偏差値レベルが低すぎて、やや感情移入が難しいです。ただ、これはKドラマのラブコメの定番のような気もしていて、逆に安定感をいだきました。例えば、Business Proposal(2022)「社内お見合い」のアン・ヒョソプさん演じる御曹司も同じような感じでした。

良かった1:映像効果 X 演出

映像の美しさにはうっとりします。抜群のカメラワーク。ここまでこの描写にお金をかけられるくらいの予算があるの?と思うほどの抜かりなさ。

特に、Episode 4が圧巻。映像と演出、さらには背景の音まで融合して、作成者のレベルの高さと細やかさを感じずにはいられませんでした。

是非、Episode 4はこの点、意識を向けてみてください。

OKADA

良かった2:OST

Itaewon Classで一躍人気となったGahoさん、OSTで高い評価を得たStart-Up(2020)のJung Seung-hwanさんといったOSTの定番アーティストが参加しています。

良かった3: メインキャスト2人の抜群のルックス

ここまでの美男美女だと視聴していて本当に安心感があります。

良かった4: 韓国社会の縮図(格差社会)

財閥一家 x 庶民 という日本ではあまり考えられないロマンス設定。さらに、激しい上下関係。メインキャストの女性+友人2人もそれぞれの職場で理不尽な上下関係に苦しみながら奮闘します。

格差やヒエラルキーがどういったものなのかをこのドラマを視聴することで理解することができ、文化理解、自分の考え方の幅を広げることができます。

良かった5:ほど良いラブコメ感

ラブコメの人気作品であり草分け的な2018年のWhat's Wrong with Secretary Kim?「キム秘書は一体なぜ?」を彷彿とさせる効果音の連続。あの作品のパク・ソジュンさん役の御曹司の相方としてカン・ギヨンさんが演じる男性がコメディの要素をもり立ててくれていましたが、今回の作品でも、秘書役の俳優さんが良い味を出してくれています。

本作品は、あの作品と、Business Proposal を混ぜたような感じではありますが、2人のメインキャストによって新時代のラブコメがやってきた、という感じです。

ただし、財閥☓庶民という構図や、オンマーなど家族に関わることでメインキャストの男性が心の闇を抱えていてヒロインが心を溶かしてくれる、といった設定は定番ですね。

ちなみに「ラブコメ」は日本語なので外国人と話すときは注意しましょう。

ラブコメは英語では Romantic Comedy (TV dramas)。

Romantic「ロマンチック」がラブに相当するんですね。

OKADA

英語学習に向いたサブタイトルか【Language Reactorで確認】

今のところ、中学英語がメインで、高校1年生くらいまでに登場する単語力で概ねカバーできます。

今回は難しい箇所を抽出してみます。これくらいが上限ですので、高校1年くらいまでの単語力があればカバーできます。センテンスは中学レベルで理解できます。

54:52The only thing that can be trusted is money.信じられるのはカネしかない
54:55Love? Laughter?愛も笑顔も
54:58Kindness? Respect? It's all a lie!気遣いも尊敬も全て偽りだ
55:03What about Mom?お母さんも?
55:07Was that a lie too?偽りだった?
55:13There's no such thing as love for people in our station.私たちの人生に愛など不要だ
55:27Then what is there?必要なのは?
55:29Duty.義務だ
Language Reactorで抽出(Episode 3)

55:13の箇所にあるpeople in our stationという言い回しはかっこいいなと思いました。財閥の会長が発言している部分です。station「身分・地位」という意味があるのですが、people in our station「我々の地位にある人」はといった感じでしょうか。これを翻訳家の方は「私たちの人生に」と視聴者皆がすぐに理解できる形に変換しているんですね。

OKADA

最後に

Kドラマのここ数年の流行として、オープニングがかわいらしいイラストがベースになっています。そこに今後のストーリーへのヒントが隠されている場合もあり、良い味を出しています。キャッチーな印象とホッとした安心感も与えてくれます。

このトレンドが終わったら次にどんなオープニングが流行するのか、が楽しみです。

ところで冒頭でお話した、私が視聴している2作品はどちらもメインキャストの男性が御曹司なので、毎週どっちがどっちか一瞬分からなくなることがあります。人気作品には人気となる絶対的な要素があるものですが、これらの2つに共通するのは、どちらも御曹司が過去のトラウマを抱えていて、それを癒やす女性がいる、ということですね。

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