海外ドラマ・映画

字幕なし初挑戦にオススメ海外ドラマ The Society(2019)

2023-06-09

netflix.com

Hi guys. 元経営者で現役高校教員のトライリンガルOkadaです。

最近、Netflixで(アルゴリズムにより)新しくオススメとして表示されたThe Society というアメリカのドラマを視聴してみたところ、これはサブタイトルなしでドラマを観たい方にちょうど良い作品だ!というものにめぐりあいました。まだ、エピソード10のうち2つしか視聴していない段階なので内容面は?ですが、英語の聞き取りという面ではサブタイトル初挑戦の方にオススメです。

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The Society

The Societyとは

2019年にNetflixで配信されたアメリカのドラマです。

ジャンルは、Teen TV Dramas, Dark TV Dramas, Suspenseful TV Dramasに分類されており、10代の高校生がメインでサスペンスの要素が入っています。

プロットは次のような感じです。

When everyone else mysteriously vanishes from their wealthy town, the teen residents of West Ham must forge their own society to survive.

裕福な住民たち暮らす美しい町から大人の姿が突然消えた戸惑いながらも必死生き抜こうとする高校生たちを、危険裏切り、そして大きな謎が待ち受ける。

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大きなジャンルで言うと、Sci-FiとTeenドラマを合体させたようなドラマです。私がこの作品を観ようと思ったきっかけは、Sci-Fi好きであること、そして、トレイラーがとても面白そうだったからです。Episode 2までの感想としても面白いです。

評価と見どころ

海外サイトでの評価

Rotten Tomatoesでは批評家からの高評価が86%になっているので、Sci-Fi系ジャンルが好きな方で、視聴して合わなかった、となる可能性は低いと思います。

個人的にはカメラワークが素人っぽく感じ、ホームビデオを観ているかのような印象があり、その点が気になりましたが、サスペンス要素が常に存在しているので、視聴者としては退屈な部分が相殺され、ワクワクしながら次の展開を期待できました。

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見どころ

こちらは今後視聴し続けないと分からないところですが、Episode 2まででの見どころだと感じたのは...

階級と社会形成と多様性

です。 富裕層の街が舞台ですが、その中でも富と貧というクラスが分かれます。大人が消え、高校生だけで1つのコミュニティを形成せざるを得ない状況でも、富の権利を使う側と、それに支配される側とに分かれます。さらにその中にも多様なキャラクターがいて、彼らをいかにまとめあげるか、彼ら自身がいかにひとつにまとまるか。

私は教員をしているので、この高校生だけが取り残された街というシチュエーションは、教員がいないクラスルームにたとえて視聴していました。大人(=教員)がいない中でも、子どもだけでいかに主体的に成長させていくか、能動的に動かさせるか、が私の教育の柱なので、このドラマは高校生の心理が分かり参考にできそうだな、という視点ももっています。

似たドラマとしては、現在最新エピソードが毎週更新されているRiverdaleや、2017年放送のThe Mist が彷彿とされました。

最近ではほとんどのドラマに盛り込まれている、LGBTQ+にも配慮されています。また、耳の不自由なキャラクターがいて手話が展開される場面もあり、多様性がキャラクターの中に落とし込まれています。いち視聴者としては、この子に共感できるという推しのキャラクターを見つけやすいからもしれません。

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英語のレベル:ゆっくりはっきり・スラングもほぼなし

ゆっくりはっきり・スラングがほとんどない海外ドラマといえば、カナダのTV局 CBC が製作する作品が、英語学習者の間では有名です。カナダの英語は、イギリス英語とアメリカ英語を混ぜたような発音で、クセがなく、はっきりと話してくれます。Emmy賞受賞作品(例えば、Schitt's Creek)もあり、面白い作品が多いですね。

本作品は、それと同じくらいのレベルで、とても聞き取りやすいです。

トレーラー

サブタイトルを確認してみよう【Language Reactorで抽出】

Episode 2 から一部分を抽出して見てみると、ほぼ中学校3年まで学習した英語で対応できます。

2:17Today is the day we were supposed to get home from the school trip, so I'm waiting.‎本当なら今日が ‎キャンプの最終日
2:21-Gretchen-- -Maybe my mom and dad‎ねえ… ‎親が迎えに来るかも
2:23will come looking for me.‎親が迎えに来るかも
2:25Maybe all of our parents. Maybe the buses will come back to take us all home.‎バスも ‎戻ってくるかもしれない
2:31Well, I think if that happens, you know, like...‎もしそうでも…
2:34someone would notice, and you don't have to sit here.‎そこにずっといなくていい
2:38Yes, I do.‎いるわ
2:42Okay.‎そう
3:06If it's something we did, tell us.‎何かあれば‎― ‎教えて
3:08Or if there's something we need to do,‎必要な事があれば‎―
3:11give us some clue.‎ヒントを
3:13Useless.‎無駄ね
Episode 2 The Society(Language Reactorで抽出)

サブタイトルなしに挑戦しよう

サブタイトルなしで視聴できれば、映像や表情などもっと細かい描写に気付けるようになり、ドラマや映画をより楽しめるようになります。

今日本語をサブタイトルのお使いの方は、まずは英語へ。そして、現在英語の方は、サブタイトルなしへ。

順応するのに時間はかかりますが、一度習慣化すれば思考回路が作られるので、どんどん楽になりますよ。

英語のドラマ・映画の日本語字幕版は、一度翻訳家の方々のフィルターが入ります。それはそれで知識量や感性が豊富なプロフェッショナルの助けを借りて、より作品に没入できるのですが、やはり、他者のフィルターを一度通るため、オリジナルの言いたいことと違ったニュアンスになっていることもあると思います。昔観ていたフルハウスを子どもが日本語吹き替え・日本語字幕で視聴していることがあるのですが、「あれ?こんな言い方あった?」というものに結構遭遇します。自分はこう捉えていたのにな、という感じです。私にとっては、違った感性を取り入れられるので、1作品で2度美味しい思いができると思っているのですが、一視聴者としては、オリジナルのままのメッセージを掴めたらいいなとも思っています。

是非、サブタイトルなしに挑戦して感性を磨きましょう。

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