英単語 / 英語表現

「成人の日」「成人式(成人のつどい)」は英語で【大学入試頻出のof+抽象名】

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Hey guys. 代表Okadaです。

2023年1月9日は「成人の日」ですね。

これから「成人の日」を迎えられる方で英語でそれを伝えたい当事者の皆さん、日本の「成人の日」を外国の方に説明したい方向けの情報をシェアさせていただきます。

欧米にはない慣習なので、「言い方+説明」の2点をコンビで覚えておきましょう。ついでに大学入試で頻出のグラマー項目、of+抽象名詞にも触れていきます。

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また、2022年4月1日より成人は18歳になりましたから、2023年1月は、自治体によって18歳で式典を行うところと、従来どおりの2パターンに分かれています。従来どおりが多いそうですが、「成人は18歳だけど、式典は20歳になる地域もある」こともうまく伝えたいですね。

「成人の日」はcomeとof ageのコンビ

「成人の日」Coming of Age Day

英語で「成人の日」はComing of Age Dayと言います。1月の第2月曜に設定されている祝日ですね。

「日本では1月の第2月曜日は成人の日なんです。」

The second Monday of January is Coming of Age Day in Japan.

日本に限った習慣ですので、これだけ外国の方に伝えても伝わらない可能性が高いです。後述する解説もつけましょう。

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グラマーの解説(なぜ coming of age?)

大学入試を経験されたことがある方は次のグラマーの知識を聞いたことがありませんか?

of + 抽象名詞 = 形容詞

例えば、of importance = importantで言い換えができます。

This is of importance. = This is important. 

ofには「分離・所有」という定義があります。

ネズミがチーズの端をちぎって持っていくようなイメージ -->分離、所有

このofは「所有」で「ある性質を持っている」というニュアンスです。of importance「重要性をもった」-->「重要な」と考えるとよいですね。

This is of importance. = This is important. 

他にも...

of significance = significant
of help = helpful

ageにもこの考え方が適用できるんです。age「年齢」ですから、形容詞で相当するものを考えると、「年齢」-->「どれくらい年をとっているか」--> oldと考えることができます。ですから、

of age = old

となるんですね。さらに、動詞comeは後ろに形容詞をおいて「〜になる」【例えば、Dream comes true.「夢は真実になる」】ですから、

come of age = come old「年をとる」

となります。実際には年をとったときにいつでも使えるのではなく、「(法律として)成人年齢に達する」という意味でcome of ageになります。

come of age 「成人年齢に達する」

「成人式」/ 「成人のつどい」は英語で

まず、「成人式」は「成人に達した人向けの式典」と考え、coming-of-age ceremonyと言います。

「今日成人式があったんです」

I went to a coming-of-age ceremony.

ただし、2023年1月の成人式から「成人のつどい」という名前に名称変更した自治体が多いそうです。

私が住む福岡市では、20歳になった若者を対象にした式典ですので、成人が18歳に変更されたことに伴ってそうなったんですね。

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18歳を対象に式典を開催するように変更をした自治体においては、上述した表現で十分でしょうが、従来どおり20歳になって式典を開催する地域においては、言い方に多少の工夫がいるかもしれませんね。

「今日成人を祝う式があったんです。日本の成人年齢は18歳ですが、20歳の節目に式が多くの街で開催されるんです。」

I went to a ceremony to congratulate new adults. Japanese people become a new adult when they turn 18, but 20 is traditionally a milestone in Japan, so the ceremony is held in many cities.

このように言えば、「成人の集い」といった感じは出せそうですね。

日本文化の「成人の日」を説明する

「成人の日」という日本国民の祝日を外国の方に伝えても理解してもらえませんから、Coming-of-Age Dayという言葉を使った場合は詳しく説明をつけてあげるのがマナーだと思います。実例をご紹介します。

「今日は成人の日なんです。日本の祝日で、新成人になったことをお祝いする日です。多くの都市では式典が行われます。若者がスーツや着物を着て式典に行ったり、地元の友人とパーティーをします。市長が面白いスピーチや歌を歌う自治体もあります。浦安市(千葉)に住んでいる場合、ディズニーランドで行われます。成人年齢は18歳だけど、式典には20歳の若者が参加します。実は日本の成人年齢は20歳だったんです。」

Today is Coming of Age Day, one of the Japanese holidays. It is to congratulate people who have become 18 years old as new adults. Many cities have a ceremony on the same day. Young people dress up in suits or kimono, and go to the ceremony, or go to parties with their local friends. In some cities, the mayor makes a funny speech. Or, if you live in Urayasu, Chiba, the ceremony is held in Disneyland. Japanese people become a new adult when they turn 18 now, but people aged 20 go there in most cities and towns, because the age of majority used to be 20 years old. 

海外の成人年齢と通過儀礼

アメリカ(州によっては異なる)、イギリス、カナダ(州によって異なる)、オーストラリア、フランス、ドイツ、中国など多くの国は18歳となります。日本と同様に飲酒年齢と成人年齢は一致しない国が多いです。

お隣の韓国は19歳。北朝鮮は17歳。最年少はイランが女性が9歳です。

成人式は日本独自の文化ですが、海外にも類似したイベントはあり、それが「通過儀礼(a rite of passage)」となり、大人への第一歩を踏み出すタイミングとなります。

アメリカ:Sweet Sixteen

成人年齢よりも2年早く、Sweet Sixteen というイベントがあります。運転免許をとれる年齢でもある16歳は、大人へのだ一歩。伝統的に女子は16歳で結婚を意識することが多かった名残で、ここから大人への仲間入りするという考え方があります。日本に近く、ドレスを着てリムジンに乗ってパーティーに行く女子もいれば、友人や家族でカジュアルにお祝いする人もいます。

10代の頃はプロムが日本の成人式に相当すると思っていました(私は男性なのでSweet Sixteenという文化すら知りませんでした)。

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バヌアツ共和国:木からダイブ【福岡大の入試問題にも採用】

木のつるで足首を縛り、30メートルの高さからジャンプするのが、成人になるときの通過儀礼になっています。

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この手の通過儀礼は色々なところで行われています。少し記憶があいまいですが、マサイ族がライオン狩り、パプアニューギニアがサメを捕まえるだったような気がします。

2015年に大学入試問題に出てきて少し感動しました。

2015年福岡大・医学部・第1問

次の下線部を和訳せよ。

In the UK, one in five people now meet online but in places where Internet dating is less common, there are still many tried and tested ways to charm and impress a potential partner.

  On the island of Vanuatu in the South Pacific, men quite literally jump at the opportunity to impress the local women, launching themselves from a tower thirty meters above the ground with nothing but a vine around the ankles to stop them from hitting the ground. The skill lies in judging the length of the vines so that they come as close to the ground as possible, without actually injuring themselves.

【解答】

 英国では現在、5人に1人がオンラインで出会っている。しかし, インターネットデートがそれほど一般的でない場所では, 将来のパートナーを誘惑し, 感銘を与えるための, 試練に耐えた検証済みの方法が今でも多くある。
 南太平洋のバヌアツ島では、男性は地元の女性に(自分を)印象付ける機会にまさに文字通りに飛びつく, つまり彼らは地面にぶつからないように足首の周りに蔓(つる)だけを結んで, 地上30メートルの塔から身を投げるのである。その(際の)技は, 実際には負傷することなく, 出来る限り地面に近づけるように, 蔓の長さを判断することにある 

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