英単語 / 英語表現

「花粉で空が霞んでる」を英語で?【hazy, smoggyも使おう】

2023-03-11

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Hi. Okadaです。

私は極度の花粉症です。毎年3月と4月はあたたかくなっていく嬉しさとともに、外に出たくないという憂鬱感に苛まれています。薬を服用していても、マスクとメガネは必須という感じです。私が住む福岡市はここ数週間のスモッグがすごいことになっています。

OKADA

さて、そんな「空が霞んでいる」状況は英語で何て言えばよいのでしょうか?

「花粉」「黄砂」「PM2.5」が原因で、という場合を想定した言い方を確認していきましょう。また今回のタイトルにもいれているhazyなどが浮かんで来なかった場合に中学2年生くらいでも言える発想転換もご紹介します。

「空が霞んでいる」の定番:hazyとsmoggy

It is hazy today.「今日は空が霞んでいるよ」

hazy「空にもやがかかった」です。天候のItを主語において、It's hazy today.「今日は空が霞んでいるよ」の意味になります。

名詞にすると、hazeですが、haze「薄い霧」という意味で、It is foggy「霧が立ち込めた」よりも圧倒的に軽いイメージです。

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The sky is hazy. という言い方でもよいと思いますが、Itを主語にしたほうが圧倒的にナチュラルな印象が私にはあります。It is sunny/cloudy/rainy.と同じのりですね。

「街のビル群が霞んでいる」といった状況でもhazyを使うことができます。

The city is hazy. と言えばOKです。

また、hazyは抽象化して「考えや記憶がぼんやりした」の意味でも使えますよ。

I'm hazy about it.「そのことはよくわからないだよね。」

It was smoggy all day.「1日空が霞んでいたよ」

smoggyという言い方もできます。

smog = smoke「煙」 + fog「霧」 を組み合わせて作られた語で、形容詞にしたのがsmoggy。

smoggyの特徴は、smokeとのコンビネーション語である、ということです。ですから、工場や車など煙や待機中の汚染物質が原因、となります。都市の大気汚染問題で「光化学スモッグ」という言葉がありますが、「汚染」という連想がされるんですね。

The air pollution is awful.「大気汚染がひどいよ」

air pollution「大気汚染」がひどい、という言い方でもよいでしょう。この時の「ひどい」awful, terrbileが定番。

pollution「〜を汚染する」を動詞にして、The air is heavily polluted. でもOK。

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逆に、日本の地方の田舎では多くの場合、「空気がきれい」です。

The air is fresh. / The air is clean. あるいは、polluteを使って、The air is less polluted.と言うこともできますよ。

中学生レベルの語彙にはめた言い方:clearを使って

The air is not clear today.「今日は空が澄んでいないね」

「空が霞んでいる」とは、「空気がクリアではない」ということなので、the airを使って、clearを否定にすることもできます。

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The sky is not clearということもできますが、The sky is clear はIt is sunnyの意味でも使われますので、必ず「花粉で」とか「PM2.5で」といった理由は一緒に伝えたいですね。

I couldn't see the mountains clearly.「山がはっきり見えなかった」

霞んでいる状況では空がはっきり見えない、だけじゃなく、遠くの山も目に見えない、という状況です。ですから、can see the mountains clearly「山がはっきり見える」を否定にすることもできるでしょう。the mountains -> the skyでもよいですよ。

霞んでいる原因を追加:「花粉で」「黄砂で」「PM2.5で」

花粉で空が霞んでいるよ」

There is a lot of pollen in the air these days. So it's hazy.

直訳)最近空気中にたくさん花粉がある。だから空が霞んでる。

「花粉」pollenです。

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このように2センテンスに分割して語ると楽をして英語で説明ができるでしょう。

黄砂で空が霞んでいるよ」

I can't see the sky clearly because of the "Asian dust." It's called "Yellow Sand," which blows over Japan from Mogolia and Kazahstan in the spring.

直訳) 「Asian dustで空がはっきり見えないんだ。それは『黄砂』と呼ばれるもので、春になるとモンゴルやカザフスタンから日本に運ばれてくるんだ」

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Yellow Sandと言われても、外国人の方には?ですので、Asian dustと言ってみたり、どういうものなのかの定義(blows over Japan from Mogolia and Kazahstan in the spring.)も合わせて伝えたいですね。車をお持ちの方は、Cars get really dusty.「車がマジでホコリまみれになるんです」と言うこともできます。車好きな相手ならここから車の話で盛り上がることもできるでしょう。

PM2.5で空が霞んでいるよ」【PM2.5って何の略?】

It's smoggy these days because of PM2.5 pollution. It is a microscopic particle which causes serious air pollution. Japan's PM2.5 often comes from China.

直訳)最近PM2.5が原因でスモッグがかかっているんだ。PM2.5は深刻な大気汚染の原因になる微粒子で。日本のは中国からくることが多いですね。

PM2.5 は Particulate Matter 2.5 「微小粒子状物質」の省略形です。particulate「微粒子」, matter「物質」、2.5というのは長さのことを示しています。大気汚染物質の中で粒子状のものを指し、粒子の直径が2.5マイクロメーター。自然には発生せず、工場や車などの煙を中心にして人為的に発生しているものです。

「黄砂」と同様、PM2.5と言っても??というケースが多いので、もし相手が??となったら、a microscopic particle which causes serious air pollution「深刻な大気汚染を引き起こす微粒子」と伝えましょう。Particulate Matterだと外国人の中には??となる方もいます(私の経験上)。microscopic particleであれば、今のところ100%伝わっています。

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花粉症は英語で?

「花粉症」の言い方や、「くしゃみ」などの諸症状の言い方は下記の記事をご覧ください。

リスナーファーストにたとう!

医学部の方と英会話をする際によく私に起きることですが、彼らが使う専門用語が結構な率で分からないことがあります。私は国語力がある方なので、「おそらくこの部位の話だろうな」と推測して話を流していき、確信が持てたら「さっきの〇〇ってこの部位みたいなやつのこと?」と確認をするようにしています。

専門用語や難しい単語を使った時に、相手のVocabレベルに適していない場合、表情が??となると思います。接する相手に応じて、語彙レベルを下げたり、表情をみながら解説をつけてあげたり、と思いやりのあるコミュニケーションを心がけていきたいですね。

最近1日のみの特別講義をしに行った高校の授業で"This is an adverb, not an adjective."と言ったら8割くらいがキョトンとしていました。私自身も??になってしまい、例を出して形容詞と副詞のことを言ったことを確認してみましたが、それも駄目でした。途中から板書を漢字で「形」「副」のように書きながら、adjective、adverbと言うようにしたらなんとなく理解しているようでした。あとから先生から聞いたところでは、基本英語で授業をしているものの、品詞の意識をしっかり持たせるためになじみのある漢字を使って、「形容詞」「副詞」と言っているとのことでした。その高校の学生のレベルにあわせた学生ファーストの目線ですね。

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