Hey guys. Okadaです。
本日は勤労感謝の日ですね。
私は1日仕事でしたが、本日英検(1級と準1級)の2次試験面接を受験した受講生の皆さんから報告を多くもらいました。その多くが、レッスンで扱ったトピックが登場したので自信をもって解答できた、というもので、安堵とともに、自称過去問研究のスペシャリストとして、日々の研究が間違っていないんだと実感できた今日でした。特に1級面接はFukuoka English Gymの教材から5つ中3つがほぼそのままだったようで、本当に嬉しい限りです。
さて、勤労感謝の日は英語でなんて言うか。英語圏、特に、アメリカ人との会話の中ではThanksgiving Dayとの勘違いになりやすいので気をつけてください。
勤労感謝の日 Labor Thanksgiving Day
labor「労働」thanksgiving「感謝を与える」day「日」
--> Labor Thanksgiving Day「勤労感謝の日」
です。
*なお、thanksgiving = thanks「感謝, 感謝の気持ち・言葉」giving「与える」
ただし、Thanksgiving Dayと聞くとアメリカ人は感謝祭を連想してしまう
アメリカでは11月の第4木曜日はThanksgiving Day「感謝祭」という祝日が設けられています。
もとは収穫への感謝、今では家族や周りの人たちへの感謝を示す日です。詳しくはこちらの記事でBlack FridayとThanksgiving Dayの関わりが理解できます。
ですから、"Labor Thanksgiving Day"という表現を使った場合に、「感謝祭のことか!」と誤解されることがあります。
そこで、あえて Worker's Appreciation Day(労働者の感謝日)という言い方で伝えるという手もあります。
Labor Thanksgiving Dayを使うときは、説明を追加してあげると伝わりやすいでしょう。
A: How was your day? Were you busy? J: I spent all day with my family. Actually, today is a national holiday called Labor Thanksgiving Day. This is a Japanese holiday on November 23rd, you know, it's kind of different from Thanksgiving Day in the US. A: American B: Japanese
日本の「勤労感謝の日」の由来
もともとは新嘗祭に由来するそうです。新嘗祭とは、天皇がその年に収穫された新穀を神々にお供えし、自身も食する儀式のことです。簡単に言えば、農作物の収穫を神に感謝していたんですね。日本では各地で五穀の収穫を祝う儀式が古来よりあったのですが、そのうちの一つです。これを行う日が明治になって祭日になりました。
WWIIの後に日本の憲法を制定し直す際に、祝祭日の再検討もしました。その際に、この「新嘗祭」の改名の候補として「新穀祭」「生産感謝の日」「「感謝の日」があり、「感謝の日」が有力だった【これはアメリカのGHQからの要請でアメリカのようにThanksgiving Dayみたいなものを作れという命令もあったのだとか】ものの、「何に感謝するのか」がはっきりしないため、「勤労」にしよう!となったと言われています。
最後に:文化の対立は今だあるもののお互いにつながっている
アメリカのThankgsgiving Dayももとは収穫への感謝の日。イギリスにもドイツにもインドにも、様々な国や地域で、秋になり収穫が盛んになる時期には収穫祭が行われています。
政治や文化や宗教的な対立での衝突は今だ世界各地でおこっています。今ならロシア情勢ですね。
そんな中でも、世界中のいたるところで同じような時期に収穫に対する感謝を表現する日があるっていうのは文化的に面白いですし、人間ってつながっている。分かち合える部分がちゃんとあるっていうことになんだか世界平和を感じます。