スピーキング 発音

ロールモデルを決めて発音をネイティブスピーカーに近づける#1【アクセントを決める】

Hey guys. Okadaです。

日本人にとっての英会話の悩みの中の一つ。

音読をたくさんしているけど何だか英語圏の人と発声やイントネーションが違う

外ドラマのシャドーイングをしているけど結局カタカナ英語になっている気がする

英検などの資格試験の発音のスコアがいつも低い

この悩みを解決する一つの方法が「英語のアクセント」を決めることです。

とその前に、こうしたカタカナ英語から抜け出せない原因とは何なんでしょうか?

イントネーションのルールを知らない

日本語は単調言語に対し、英語では次のような波が起きるリズム言語と言われれています。

簡単に言うと、英語では

 伝える必要のない情報は発音が「短くなる」
 伝える必要のある情報は発音が「長くなる」


というシンプルなルールです。上記センテンスでは英語圏では大きなブラックの●は「長い」のに対し、残りは短い。これが波を生む基本ルールです。短い音は「ファンクションワード / グラマーワード」(日本では機能語と呼ばれます)、長い音は「コンテンツワード」(日本では内容語と呼ばれます)という名称がつけられ、音の長さに優劣が生まれます。

詳細はこちらの記事が参考になるでしょう。

英語の発音の基本フォーム「口の形」「舌の位置」「喉の発声」を知らない

基本フォームが間違っているため、何度モノマネしてもうまくいかない、というのが日本人に最も多いと言われています。一度体系的に学んでみるとよいですね。

当スクールの発音矯正コースページに簡単な基本フォームの解説がありますので、是非ご参考に。

それでは早速今回のメイントピック、アクセントについて触れていきます。

モデルとなる英語のアクセントを決める

英語のアクセントとは

現在世界の中にいる英語ネイティブスピーカーは25%と言われています。つまり、残り75%は日本人と同様に第二外国語として学んでいるわけですね。その結果、国によって発音やイントネーションが大きく変わるケースが非常に多いんです。

このように地域によって異なる発音のされ方は「アクセント」と呼ばれます(日本語の「アクセント」に相当する英語は「ストレス(stress)」と言います)。ブリティッシュアクセントといえば「イギリス英語」とか「イギリスなまり」のような日本語がしっくりきます。

本家のネイティブスピーカーでさえも、歴史期変遷や地域性が相まって異なります。日本の学校では「アメリカ英語」が多いですから、ロールモデルをアメリカ英語に設定するのが自然な流れですが、人によってはインド英語の方が話しやすい、韓国人の話す英語の方が日本人に合っていそうだ、と感じることがあるかもしれません。

違いを簡単に確認してみましょう。

代表的なアクセント:アメリカ、イギリス、インド、オーストラリア

代表的なアクセントの違いを聴き比べてみましょう。

【発音されるセンテンス】

Umm, you know, I like reading novels and watching foreign TV dramas, like K-Dramas, American TV series, or something like that.

「えー、えっと、私の趣味は小説を読んだり、海外ドラマを見たり、例えば、韓国ドラマ、アメリカのドラマシリーズとかそんな感じの。」

アメリカ英語

おなじみの発音ですね。単語の最後のlはDark L Soundといってこもった音になるので「オ」にように聞こえます。novelのlがそうですね。「ナヴォ/ノヴォ」です。people、apple、travelと同じ原理です。

イギリス英語

イギリス英語では上述したDark L Soundになるべき音は普通のLになります(Clear L Sound)。「ナヴェル / ノヴェル」です。他にも、母音にはさまれたtの音にFlappingが起きない、R音は弱めで、さらに語末のRは発音しない。storeなら「ストー」ですね。

インド英語

通称Hinglish。インド英語ではRの音はそのまま「ル」(ら行)で発音されます。舌を引く動きはアメリカ英語と一緒です。parkなら「パルク」のようなイメージです。thの発音は「タ/ダ行」になります。thinkなら「ティンク / ディンク」です。Aの発音は「エイ」ではなく「エー」で日本人に最も近いと言われます。todayなら「トゥデー」。

オーストラリア英語

オーストラリア英語のRの発音は舌を引く(=日本で舌を巻くと教えられるやつ)という動きは不要なので、日本人に相性が良いと言われています。また、Aの発音は「エイ」ではなく「アイ」となることが多いため、todayが「トゥダイ」になるのはかなり有名です。

人によってはインド英語の方が自分にはまりやすい、とか、自分の声色やトーンがイギリス英語の方が合っているといった相性があるかもしれません。アメリカ英語では目標が遠すぎるという場合は、様々な海外ドラマや映画を見る中でこれは!と感じる地域の言語をまずは一つのゴールに設定するのがオススメです。

日本人の英語(Okada読み上げ)

私が普通に読み上げるとこのような感じになります。

日本人が真似しやすいのはカナダのCBCドラマ(Netflixで視聴可能)

カナダ英語は発音がはっきりとされるため、海外ドラマ初心者〜中級者の方に心からオススメです。特にやっぱり英語はアメリカ英語でしょ!という派の方はまずは正統派としてゴールにするとよいでしょう。

カナダのCBC

カナダのCBCよりリリースされる海外ドラマは日本人には非常に相性が良いでしょう。

カナダ英語の特徴は一言で言うと「癖が少ない」です。アメリカ英語とイギリス英語のいいとこどりをしたようなイメージのCanadian Englishのおかげで、留学先としても大人気の国として認知されています。ドラマ視聴時に役者さんの発音が非常に聞き取りやすいので、挫折もしづらいでしょう。これから字幕なしでドラマを視聴しようと考えている方にもオススメです。

2020年エミー賞総なめのお墨付き "Schitt's Creek"

Neyo O

私自身、2020-2022年にかけて受講生にはまずはSchitt's Creekを視聴してください、と視聴を必須にしているくらいにオススメのシットコムです。1エピソード20分程度というのもまた反復学習にうってつけです。普段から字幕なしで視聴をしている方にはスピードが遅く感じると思いますので、1.25倍をデフォルトにするくらいが丁度よいでしょう。

英語の発音はこれでいいんだと思わせてくれる韓国系移民の”Kim's Convenience”

Neyo O

カナダのトロントでコンビニを経営する韓国系移民のKim一家の日常を描いたシットコムです。英語学習者にオススメのキーポイントは「アボジ(お父さん)」(上記動画のメガネの方)の発音です。英語は必ずしもアメリカ英語を目指す必要はないこと、発音は地域によって変わっていていいんだ、と再認識させてくれます。この作品は受講生が「ロールモデル見つけました。まずはKimさんの発音を目指します」と教えてくれたことことがきっかけで知りました。そして韓国ドラマフリークの私は「韓国」に敏感なので見始めたのですが、王道のシットコムといった感じでテンポよく面白い。英語が本当にはっきりしていて、カナダ英語は本当に英語学習者にオススメです・

発音に正解はないと痛感させてくれるインド英語の入った作品

大人気のインド系アメリカ人高校生の日常を描いた"Never Have I Ever"

Neyo O

主人公の女子高生Deviはアメリカ英語ですが、家族の英語はインド英語で日本人英語に近い親近感を感じられるかもしれません。インド英語を聞いていると、韓国英語と同じで、本当に英語の発音は違っていて当然なんだなと実感させられます。なぜ25%しかいないネイティブスピーカーを「ネイティブのように...」と連呼しているんだと思わされます。内容は、主人公Deviと日系のパクストン・吉田との恋愛が中心ですが、ティーンの日常を描いたシットコムでとても面白いです。地味にですがナレーターがJohn McEnroeです。

Fillersの使い方が絶妙なPhoebe Buffay, Alexis Rose

you know, I mean, um, など会話の中で間をつなぐための表現をFillersと言います。ドラマ作品の中で特にFillersを多用している役柄の俳優さんをロールモデルにしておくのもまたオススメです。

"Friends"のPhoebe Buffay(アメリカ英語)

"Schitt's Creek" のAlexis Rose(カナダ英語)

Fillersが使えるようになると話すのが格段に楽になります。こればかりは机上で学習するのは不可能ですから、多くの作品を観たり、色々な方と会話をする中で知る必要があります。上に挙げたお二人は人気作品の中でもかなりの頻度で使っていて参考になります。またイントネーションのお手本のようなトーンで話すのも良いですね。

量をこなす中でお気に入りのアクセントを見つけよう

多くの作品を視聴する中で、「あ〜これいいな。自分の声色だったらこの人みたいになりたいな〜」というロールモデルが見つかります。今回はどのアクセントを目指すのか、というお話をしましたが、まずは様々な作品を視聴することからはじめてみてください。

どの作品からはじめてよいかわからない場合は下記ご参考に。リンク1つ目は広く英語学習者にオススメな作品、2つ目は私個人がオススメしている作品のリストです。

最後に:”ネイティブスピーカー”のようになる必要はない

上述したとおり、世界の75%は非ネイティブスピーカーです。日本では「ネイティブなら」というコメントや「ネイティブスピーカーはこう言う...」という書籍が大量にあり、そういった言い回しこそが日本人の心を捉えていますが、実際には「非ネイティブで英語ができる人」の方が多いわけですから、「英語圏なら..」「英語圏ではこう言う...」が正しいのではないかと思っています。今回の記事タイトルは「ネイティブスピーカー」をつけてみました(検索にひっかりやすいようにです)が、彼らが目標である必要はないと、(帰国子女のワタシは)最近痛感しています。もちろんロールモデルとして目指してみたいものですね。

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