Blog ブログ 資格試験

2023年度第1回 英検1級を受験【17年連続の受験者の講評】

2023-06-04

Hi guys. 元経営者で現役高校教員トライリンガルのOkadaです。

本日6月4日は2023年度第1回英検1級の受験日でした。2022年度第3回実施回ぶりの英検受験でした。

私にとって年3回の受験は祝日のように決まった年イベントなのですが、気付けば連続受験17年目に到達しました。

高校教員になってからの初受験です。それが今回唯一の不安材料でした。高校の使用教材はどれも非常に易しく、レッスン自体はいかに言語活動をさせるかに主眼をおいて組み立てているため、英検1級のように難易度の高い語彙問題を処理し、素早く必要な情報を検索し、選択肢を手早く先読みしリスニング時の焦点を決め、フォーマルなトピックに対する答えを書く、ということから遠ざかっていました。

先日久々に大学受験の難関大の模擬試験のモニターの仕事があり、これは2月末ぶりに、まともに時間を図って解いて、修正点を検討し、講評を作成するものなのですが、頭がだいぶなまっていたんです。「100字以内でまとめよ問題ってこんなに字数を合わせるの難しかったっけ〜」という感じでした。

OKADA

Reading Part

1語彙

今回の語彙問題はいつも以上に難しかったです。

初見の単語に出会った率はこれまでで一番高かった、という印象でした。消去法で対処したり、パーツに区切って予想したり、と対応はできるものもありましたが、自信の持てないものが3つあり、(私は語彙から解くのですが、)満点を目指して受験してているのでこの時点ではやくも「今回はだめだな〜」という気持ちになりました。

とはいえ、1級対策用の単語帳の主要な意味をマスターしつつ、過去問/予想問題での演習をしていれば、合格者平均の位置まではもっていけるなと感じました。イディオム部分は2問過去に登場したものが出ていました(たぶん)。

OKADA

2 空欄

こちらは従来どおり。

3 内容一致

こちらも従来どおり。

セクション2と3に関しては、いつも通りという感じでした。前回2022年度第3回がいつもより少し簡単じゃない?!と思っていたのですが、それと比べると、標準的。

OKADA

4 エッセイライティング:Is investment from foreign companies necessary for the success of Japan's economy?

私は今回出題されたネタは得意なトピックだったので、アイデアがたくさん生まれて、どれを使用するかで迷いましたが、初受験の方にとっては、「経済系」トピックは書きづらいと言われていますし、今回のトピックは日本語として考えても、ビジネスパーソンじゃないと、イメージがわきづらいでしょう。

セクション1語彙問題とセクション4エッセイライティングの難易度が高かったので、(順番通りに解く私は、)今日のリスニングってひょっとして簡単になるんじゃない?!と思いながらライティングしていました(後述します)。

OKADA

2023年度第1回の自由英作文のトピックは

Is investment from foreign companies necessary for the success of Japan's economy?

「外国の企業による投資は日本経済が成功するために必要なものか」

でした。

参考に:私が実際に書いたエッセイのアウトライン(Bodyのみ)

「外国の企業による投資は日本経済が成功するために必要なものか」に賛成派としてライティングしました。

OKADA

最初にすぐに思いついたのが2022年の「熊本に台湾の半導体企業TSMCが進出した」というニュースです。昨年毎週熊本に出張していたので、身近な話題だったんです。大きなポイントとして挙げられていたのは、「田舎への雇用創出」「新たな文化が持ち込まれ多様性アップ」「競合他者の追従による産業の活性化」でした。TSMCにとっては確か政府から補助金を貰えるという旨味があったと思います。コロナで世界的に半導体不足の中、半導体で海外依存すると生産が滞るので、TSMCは日本の救世主みたいなニュースを何度か読みました。それプラス、事前に準備していた内容を利用して書くことにしました。

いつもはアウトラインを英語で書いてからライティングをするのですが、今回はどんなトピックでも、難しくても、マインドマップ以外は、全て頭の中で組み立ててする、という試みをしようと決めていたので、本日のことをざっと書きながら振り返ってみます。

Body 1地域経済の活性化
-急激な少子高齢化の地方 VS 都心の経済格差の拡大
-海外からの地方への投資・進出 -> 雇用創出
Body 2企業の発展
-外国からの新たな戦略デザインや文化
-多様性 ->日本人だけでは考えつかないこれまでにないサービスの提供
Body 3産業に必要なものを景気に左右されず安定供給できるようになる
-例. 半導体:コロナの中、世界中で半導体不足に
->外国企業が入ることで自国での生産が可能
-景気に左右されやすい輸入依存を脱却

書き出してみて今振り返ると、Body 3がまずトピックの答えになっているのか?!と疑心暗鬼になっています...。

OKADA

さて、元受講生の方ならおわかりかと思いますが、あるトピックAが登場したら事前に準備していたトピックBと連動させて考える、というのが私のやり方です。例えば、「経済」トピックに対して「少子高齢化」【=社会トピック】「地方の活性化」【=社会トピック】「エンターテインメント」【=芸術トピック】というのを事前に用意しておき、今回のように「日本経済...」がきたら、どれかを使用するといった感じです。

デジタルデバイスや宇宙開発のトピックがきたら、環境問題と絡ませる。トピック同士に相性が良いものがたくさんあり、その連動性を事前準備で仕込んでおきます。

ちなみに、エンターテインメントは韓国をイメージしています。90年代の不況時代に国をあげてエンターテインメントを輸出して経済活性化しよう!という政策が始まり、冬のソナタ【ドラマ】 -> 東方神起, KARA, 【音楽】-> .... -> Itaewon ClassなどのKドラマ【ドラマ】やBTSなどの登場 という風に世界的に成功を収めて、国の収入を確保しています。

Listening Part

Part 3のみ難しかったです。これまでの過去問と比較しても、特に選択肢が絞りきれませんでした(私の頭がなまっていただけかもしれません)。逆にPart 1やPart 4はとても簡単だった。

OKADA

Reading Part のSection 1とSection4が難しかったので、Listening Partは解きやすくなっている?!という印象でした。

最後に:本番はやはりモチベーションが上がる

高校教員になっての初受験。

噂には聞いていましたが、とにかく休みがないんです。だから、今回は自分のルーティンとなっている数週間前からは日常を英検モードにする、というのはできませんでした。

ただし、時間がないなりにも、1日の中に学習のための「固定時間」は設けています。

出勤後、7:20-7:30の10分間。

毎日、英語ニュースサイトを読んでいます。限られた時間で読むためには分量が少ないというのがポイントとなるので、CBS NewsのWorldというカテゴリーで気になったものを1-3記事読んでいます。

こうやってタイムプレッシャーをかけながら読むことで集中度も高いですし、フォーマルな海外のニュースへの読み慣れもできます。また私は英語教員なので、ここで得たニュースをレッスン最初のWarm Upでトークし、簡単な発問をして、軽くディスカッションをしてもらう、というところでも役立っています。

今回、久々の英検受験で、最大の不安が、頭がなまっているじゃないか、ということでした。高校英語の簡単な素材に慣れきってしまっているので、自分の頭はついてくるのか、でしたが、全くそんなことはありませんでした。

これはおそらくこれまでの学習の蓄積もあるのでしょうが、一番大きかったと分析しているのは、朝7:20-からの10分間のルーティンの効果だと分析しています。

受験会場ではおなじみの受験メンバーを見て、この方たちも頑張っているんだな、自分も満点がとれるまでは継続していくぞ!という気持ちになりました。

ところで、CBS Newsは、英語ニュースをこれから学習にとりいれたいという方におすすめのニュースサイトです。New York Timesなど定番のニュースサイトに比べて、短めのものが多く語彙レベルも高くありません。

OKADA

-Blog, ブログ, 資格試験
-