Hey. New York TimesやTIME, Newsweekといったニュースサイトのチェックを日々のルーティンにしている代表Okadaです。
今回はScientific Americanより。
文章だけでは理解できないこともグラフなどのチャートを利用すると効果的に言いたいことを把握することができる、という主旨の一部だけ抽出します。わずか66語ですので、30秒くらいで読了できます。
2022年12月14日の記事なのですが、初見で読んで「なるほど〜!」となりました。グラフがあるとこんなにも説得力が増すんだなと改めて実感しました。今回ご紹介する項目以外も是非読んでほしいですね。
Scientific American アメリカ最古の一般向けの定期科学雑誌。1845年創刊という老舗中の老舗。様々なジャンルを扱うTIMEと異なり、科学系に強い。今回はそのウェブ版です。 使われる語彙レベルは、記事によってかなり差がありますが、高校生や大学生には「読みづら」と感じるかもしれません。ただし、高校1年くらいでも普通に読める記事も多くあり、大学入試の出典としてたびたび登場します。これから英語ニュースを読むことを習慣化したい、けれど科学系中心でいきたい、という方にオススメです(英検準1級に合格、TOEIC(LR)800のスコアの方であればやや難くらいの印象のものが多いでしょう。Writerによっては高1程度のレベルで読めるものを書く人も多いのですので、ある程度の記事量を確保したら、記事ではなくWriterで記事検索するというのも一つの手法ですね)。
Article (記事)
HOW POLITICS IMPACTS HEALTH (The Most Compelling Science Graphics of 2022 )
記事URLはこちら
*How The Most Compelling Graphics of 2022 という記事の中のサブヘッディング
Number of Words
66 words
黙読20s で読み切れればスピードリーディングスキル(速読力)十分。
Text:本文 (Source:The Most Compelling Science Graphics of 2022 )
HOW POLITICS IMPACTS HEALTH
New research revealed that not only do people in Republican-leaning U.S. counties die at higher rates than those in Democratic areas, but the gap is consistent across the top causes of death—and is getting wider. Data on factors such as deaths from COVID and firearms helped tell the story of how policy choices are hurting people in the most politically conservative pockets of the country.
Vocab.
英検1級に登場する表現を拾っておきます。
・Republican「共和党の、共和党主義者」
・-leaning「〜の傾向をもった」
・firearms「小型銃」
・pockets of ..「一部の地域、一部」
・mortality「死亡率」
mortalityは大学入試でも普通に登場しますね。armは「腕」が有名ですが、これとは語源が違うもう1つのarmがあるんです。そのarmは動詞で「武装させる」の意味です。「武器」を意味するラテン語のarmaからきています。名詞arms「武器」もarmaからきています(腕のarmの複数形というわけではないんですね)。alarm「警報」、armament「軍備」、armory「武器庫」、army「陸軍、軍隊」も同語源です。海外ドラマThe Walking Deadでもarmoryという言葉を耳にしたことがある人もいるかもしれませんね。なお、ammo [=ammunionの省略]「弾薬」は別語源です。私は学生時代ずっと一緒だと思っていました。
Highlights(キーポイント)
・政治が人の健康にどう影響を与えるかをグラフ化したところ、
共和党国家は、民主国家よりも2001年から死亡率が一貫して高かった。むしろその差が広がっている。
共和制 republic VS. 民主制 democratic
共和制の国家とは「国王や皇帝のような専制君主が存在しない体制をとる国家」です。国民が選んだ代表者が国家を統治し、その人は大統領と呼ばれます。
正式な国名にRepublicが入る国
China
India
Indonesia
Pakistan
Philippines
France
Germany
South Korea
North Korean
こちらRepublic Countries 2022が参考になります。
など150カ国程度(世界の半数)です。
民主制国家の中で民主指数の高い国TOP 10
1 Norway (9.87)
2 Iceland (9.58)
3 Sweden (9.39)
4 New Zealand (9.26)
5 Finland (9.25)
6 Ireland (9.24)
7 Canada (9.22)
8 Denmark (9.22)
9 Australia (9.09)
10 Switzerland (9.03)
Source:Democracy Countries 2022
民主度が高い国々を1位〜10位まで見ると、確かに「健康」の指数も高そうな国々ばかりだと言えますね。
データがあると説得力が増し読者ファースト
自分の主張したいことを相手に納得してもらうためには、客観的な理由や例が必要です。これが英語エッセイのライティングの基本OREOやPREPにつながるんですね。O=Opinion, P=Pointで主張のことです。R=Reason, E=Exampleのことで主張のサポートにあたります。英語圏では、REは主観よりも客観的に述べるのが基本です。統計データがあるともう最強のREになるんですね。
今回グラフ・テーブルなどのチャートがあるとさらに分かりやすくなるんだなっと再実感しました。英語の文章を書く機会は仕事上多いので、これからはもっとチャートをふんだんに使おうと思いました。