Hey guys. 生粋のアメリカ英語で育ってきた代表Okadaです。
イギリス発のドラマはあまり視聴経験がなく、ドラマトークできるのは後述する3つくらいです。そこにプラス Harry Potterシリーズですね。
受講生や周りにオススメできるものを発掘しようと思い、1年前から、自己学習用のKドラマと並行して、イギリスのドラマ、特にシットコム系をビンジウォッチングしているのですが、1作品、軽くてサクサク進められる、英語学習にもちょうど良いものを見つけましたので、シェアします。シーズン2中のシーズン1を視聴後の感想となります。
Sick Note 2017-2018
Sick Noteとは
Sick Noteはイギリスのシットコムです。細かいジャンルはブラック・コメディになり、2017年から2シーズン放送されています。
英語学習に最もオススメなジャンルはシットコムです。日常的な場面を切り取っていますから、実践的な表現や話し方、アクセントを学ぶのに最適です。
保険会社に務めるDanielは無能な医師から末期ガンという誤診断を受けます。仕事を解雇されそうになったり、彼女からふられたりしていましたが、ガンのことを周りが知り始めると、仕事でも恋愛でも皆態度を変えてくれ人生上向きになります。そこで誤診のことはだまっておく。そのまま嘘を重ねていった結果、ある事件に発展していきます。
良い点①:主演はHarry Potterシリーズの人気俳優Rupert Grint
ハリーポッターシリーズのRon Weasleyで大人気となった俳優さん。Sick Noteを視聴しようと思ったきっかけの1つとして、Rupert Grintさんなら、演技力でがっかりすることはない、と思ったからで、主人公のキャラクターは本当にクズの一言で、共感できるところはほぼなく、イラッとする場面はたくさんありましたが、表情や間、あらゆる面でベテラン俳優なんだな、と満足させてもらいました。
良い点②:1エピソードが20分ちょっと
シットコムの良いところは1エピソードが短く、テンポがよいところです。英語学習は反復が不可欠ですが、短いため繰り返しがしやすいです。ただし、他のシットコムと違い、続きもの感はあるので、飛ばし観は難しいと思いました。
良い点③:ストーリーがシンプル(ブラック・コメディ初挑戦にちょうどよい)
とにかくシンプルなので、ストレスを感じることはないし、頭もほとんど使いませんでした。
なお、シットコムの中でもブラック・コメディと言われるだけに、日本人としては笑えない部分もあり、基本的に登場するキャラクターはほとんどが「クズ」の一言を与えてしまいたくなる人ばかりでした。その辺りの好き嫌いは分かれるかもしれませんが、ブラック・コメディ入門編としては分かりやすいのではないでしょうか。
良い点④:スラングはほとんどなし
Season 1の中には、難しいスラングはほとんどないですし、はっきりとしたイギリス英語ですので、字幕なしに初挑戦!という方でも安心してチャレンジできる作品だと感じました。
総評
シットコムのなかでもブラック要素が強い作品に初挑戦したい方、スラング少なめのイギリス英語に慣れたい方、英語学習用にリピート前提で視聴したい方、Harry Potterシリーズが好きな方で、英語学習したい方にオススメできる作品です。
キャラクターに共感できるかは人それぞれだと思いますが、一般的には「このクズ男が...」「この女...」のように感情移入するのは難しい作品でないかと感じました(ただそもそもシットコムにそういった部分は求めないですよね)。
サウンドトラックはオープニングも含めてやや安っぽい感じがしますが、総合的にイギリスのドラマってこんな感じなんだ〜っていうのがギュッと詰まっている印象です。
ちなみに、sick noteは定型表現で「病欠の時に提出する診断書」という意味です。
Rupert Glint インタビュー【The Tonight Show】
大人気トークショーJimmy FallonのThe Tonight Show出演時の動画です。The Tonight Showはセレブたちが登場するトークショーですので、英語学習にはうってつけです。
イギリスのドラマの人気作TOP3
ついでにイギリスのドラマの定番もご紹介しておきます。こちらの3つは絶大な人気を誇っているイギリスのドラマで、私もまずは入門と思って視聴しました。ディテクティブ系は元々苦手だったので、Sherlockは全制覇はいまだできていませんが、Sci-Fiフリークの私にとっては1つ目のDoctor Whoは最高でした。
・Doctor Who
・Sherlock
・The Office
・Harry Potter Ultimate Magical Saga
ついでHarry Potterです。
イギリス英語とアメリカ英語の違い
ドラマ視聴をする上で前提となる知識のご紹介もしておきます。
ストレス、発音など音声面が違う
・ストレスの位置は下記のように変わる語があります
アメリカ | イギリス |
---|---|
advertisement | advertisement |
adult | adult |
・語末のR音、そして、母音 r 子音 はほとんどの場合rが発音されません
アメリカ | イギリス |
---|---|
car | car |
here | here |
park | park |
can'tが「カーント」と発音されることが多いのは有名ですね。ちなみに、語の頭のR音はしっかりとRの音を出します。アメリカ英語と一緒です。
単語が変わる
地下鉄 --> アメリカ:subway イギリス tube
など大量にあります。イギリスのドラマや映画を視聴することで語彙力の幅を広げるのにも役立つんですよね。
様々なアクセントに触れている人の方が語彙習得が速い【2022年University of Feiburgの研究】
最新の研究では、アメリカンアクセント、ブリティッシュアクセント、カナディアンアクセントなど様々なアクセントに触れている人のほうが語彙習得のスピードが速い、ということが分かっています。ドイツのUniversity of Freiburgが2022年9月に発表しました。
ですから、いつもアメリカドラマを中心に視聴されている方なら、アメリカドラマでもインド英語が登場するドラマ、例えば、Never Have I Everを観てみたり、カナダ英語のSchitt's Creekを選択してみたり、幅広くドラマ選びをする視点をもっておくこともオススメします。
大学入試では共通テストのリスニングではアメリカ、イギリス以外の読み上げもされるようになりましたが、こういった面でも理にかなっていますね。