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主体的に動ける人が成果を得られる【指示待ちの改善策は「してみる」】

2022-10-01

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Hey guys. 代表Okadaです。

私Okadaは教育を提供する上で最大のテーマ、いわば自分の中では絶対にぶれない軸があります。

現在私は英語を使った仕事、英語教育に関わる仕事をしています。出版、企業へのコンテンツの提供から、自社英語スクール、さらには高校や予備校での講義。

いずれにせよ、私にとって英語教育の中心となるのは3点あります。

私の絶対にぶれない軸

1 その英語は社会や世界の中で実用的か

2 多様な視点で物事を見れるか

3 教育を通して主体的な人間になれるか(=指示待ちではなく自分から工夫して動けるか)

1 その英語は社会や世界の中で実用的か

アメリカでは"How are you?"に対して"Fine, thank you"はさすがに聞いたことがありません。"Pardon?"も死語かなあ...という印象。こういうのは日本で生活していると本当にたくさんあり、もちろん、日本文化・日本人のアイデンティティからすると、海外では使わないものも、むしろ日本だからこそはまっているものが多い気がし、必ずしも間違っているというわけではないとも思っています。ですが、今の日本の英語教育だと、言語の本来の魅力=文化を超えたコミュニケーション、は現実的ではないし、実際に英語圏の人々と話をする上でのスピーキングの表現力もまだまだだな、という印象です。ここを学校教育でも習ったことを即リアルタイムで使える、というのが私のゴールです。

2 多様な視点で物事を見れるか

実社会、特に仕事をしていると、嫌でもたくさんの問題にぶち当たります。そんな時に、打開のためのアイデアのオプションが1つしか浮かばない人もいれば、10浮かぶ人もいます。どちらが良いかは人それぞれの価値観によるものですが、ビジネスでは選択肢が多いほど成功しやすいと言われています。教育はオプションを広げてくれるものだと私は思っています。例えば、国語で物語を読めば、自分とは違った登場人物の感性を知ることができます。物事の展開のパターンもストックされていきます。視野が広がるんですね。英語にいたっては、センテンスの構造から違うため、読む方向だって真逆になることもあります。アメリカの学校での荷物検査では、日本のようにメイク用品とかではなく、拳銃やクスリを持ってきていないか、麻薬犬まで動員されることだってあります。日本では知れない文化を少し話すだけでも物の見方がガラッと変わりますね。

社会に出ると、自分の頭に浮かぶ選択肢の少なさに圧倒されることがよくあります。それが原因で失敗することもあります。だからこそ、英語教育を通じて、視野を広げる。より広い目で物事を俯瞰する力を養う。これができるようにサポートするのが教育を提供する側だと思っています。

日本は外国人や外国人ルーツの人々も増えますます多様化しています。LGBTQ Peopleといった性の多様性も増しています。互いに幸せに暮らしていくためにも必要なのは広い視点ですね。

3 教育を通して主体的な人間になれるか(=指示待ちではなく自分から工夫して動けるか)

最後が私が最も大切にしていることです。

社会に出ると、自分から動かないと成果が出ない場面が本当に多い。指示待ちで受け身姿勢だけでいては、SNSやテクノロジーのおかげで移り変わりの劇的にはやくなった現代では多くの業種でうまくやっていけないでしょう。自分から動けるか。これが重要です。

私が幼少期にいたSandiego(おそらくアメリカ全体も同じ)では、"Show and Tell" という授業がありました。小学生が自分の好きなものやトピックについてプレゼン形式でクラス内発表するというものです。これは人前で説明する度胸、論理的に話を組み立てる訓練になるものなのですが、私はこれを通して、自分から発信をする行動力を身につけました。多様な人間がいる中、待っていても自分のことを知ってもらうことはできない。自分からアクションを起こさないと取り残される。日本にも似たようなものもあるとは思いますが、レッスン内で生徒が主体的に動くレベルや配分は日本のものとは全く違います。教え手はサポートに徹し、生徒に主体性をもたせたほうが圧倒的に生徒が成長する、というのが私の実体験です。

主体的に動いてもらうために答えは全て教えないことにも気をつけています。例えば、高校生に音読の記録方法を教えてほしい、と相談を受けたとします。私の中で私が考える最高のモデルがありますが、それは一つのサンプルとして提示します。いくつか示すサンプルを元に進めるようにアドバイスすると、指示通りにする人もいれば、そこにオリジナリティを組み込む人もいます。全く違うものを作る人もいます。よっぽど間違った方向に進んでいない限りは、基本指摘もしません。それが原因で私に対する信頼度を下げてしまう人もいますが、本人が試行錯誤する中で得た経験値の方が圧倒的にその後の人生に役立つので、勇気を持って黙っておくこともします。

今週、仕事関連で経営者の方3名と話す機会がありましたが、社員を伸ばす方法として共通していたのが、「体験を積ませて経験値を上げる・主体的に動く仕組みをつくる」というものでした。リアルな社会ではやはり「自分から動ける人」が求められているんですね。

アクションを起こす勇気を持つ

日常的に生活をしていたら、あらゆる場面で「やる」「やらない」の選択があります。少しの勇気を持って「やる」を選択することが自分自身を育ててくれます。最初は10回チャンスがあったら1回アクションを起こすくらいでよいんです。

科学的には「アクションを起こす」は「モチベーションの維持」「判断力や決断力の向上」「本番での実力発揮がしやすくなる」ことが分かっています。

それでもアクションを起こすことに渋ってしまった時は

最新科学では、アクションを起こすことを先送りする原因として挙げられるものが一つあります。

それは、

「理由を考えてしまう」

ことです。「このアクションを起こすことにどんな意味があるのだろう?」「これに失敗したら恥ずかしいかな?」

この時の改善策は「理由探しをする前にサクッと行動に移しちゃう」です。「なぜ?」→「今何をすべきか?」に焦点をあわせるんです。理由を頭の中で探せばいくらでも思考を巡らせることができちゃいますね。やらない理由なんていくらでも合理化できます。そこをサクッととりあえず動いてしまう。動き出したあとに理由なんて後付けすればよいんです。

また、同じことをするのに「やらされている感」をもっている人と「与えられたものを自分なりに工夫してすすめる人」とでは学習効果に歴然とした差があることが分かっています。守りに入った場合も「やらされているな」と思ったら「どう自分のものにするか」という思考に切り替えるのがよいですね。

指示待ちにももちろんたくさんの利点があります。けれど限られた時間の中で成果を出すためにはいかに主体的に動けるか、が大きなポイントになる、とこの数年ますます実感しています。

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