Fukuoka English Gym代表のOkadaです。
先日、世界一のドラマを決定するEmmy Awards 2022で受賞作品が決定され、今ドラマや映画に対する熱量がとんでもなく高くなっています。
普段は、Netflix, Huluの2つを使い倒しているのですが、2022エミー賞で最も作品がノミネートされていたアメリカのTV局"HBO"の作品が観たくて、日本で独占契約されているU-NEXTも気になるわ、(おそらくEmmy賞の発表時期と被らせて)初月¥199のキャンペーンを放り込んできたDesney+の誘惑もあるわで、動画サブスクの戦国時代を懸命に生きているなと実感しています。
さて、今アメリカのドラマを2つ、プラス、Kドラマを2つ、合計4つを同時視聴しています。Kドラマはどちらも、韓国の放送時間とあわせて毎週2エピソード更新という、まるで韓国人になったかのような気分にさせてくれるスケジュールのおかげで、ビンジウォッチングを回避できています。
私が観ているKドラマ
① Little Women
日本語のタイトルは「シスターズ」。視聴を決めた理由は、作品タイトルと主演女優さん、監督です。
"Little Women"といえば、英語専攻の学生であれば誰でも聞いたことがあり、多くの大学の講義の中で原作を読む機会を持つことの多い人気作です。私も例外ではなく大学生の時に講読しました。アメリカの超有名作家Louisa May Alcott(ルイーザ・メイ・オルコット)の代表作です。日本では「若草物語」と訳されているので耳にしたことがある方も多いかもしれません。世界各地で映画化、ドラマ化されています。なお原作は4人姉妹の設定。
3人の女優さんが主役となっていますが、そのうちの1人がトッケビのキム・ゴウンさんがメイン。Kドラマファンなら知らない人がいない女優さんですね。
とりあえず、エピソード5まで視聴しました。テンポのよいサスペンスミステリー。ただし、私はプロットの理解は平均より速いほうなのですが、ストーリーについていくのがいっぱいいっぱいで、「なんでこうなった??」というところもちらほらですが、実力派と呼ばれる3女優さんの演技力、すごすぎで圧倒されます。そして情景描写やメタファーでストーリーがさらに理解できるようになっていてすごい。まるで詩を読んでいるような、そして映画を観ているかのような気持ちになります。
監督はKドラマの人気作"Vincenzo"「ヴィンチェンツォ」の監督。それだけでも期待感大です。エピソード2(か3)でソン・ジュンギさんが登場しびっくりしました。
② Once Upon A Small Town
1エピソードが30分程度で終わります。けれど出し惜しみをしている感じもなくテンポが本当によいです。都会育ちの獣医師が祖父のクリニックで働かざるを得なくなり、ど田舎への一時的移住を余儀なくされます。その田舎町で、Red VelvetのJoyが演じる皆から慕われる警察官と出会います。それぞれが抱えた過去と現在が交錯するロマンチック・コメディ。
田舎町を舞台としている人気ドラマ、"Hometown Cha-Cha-Cha"(2021)や "Our Blues"(2022)のような雰囲気もあり、都会的なドラマでは味わうことのできないシチュエーションを疑似体験できます。どの作品も過去と現在がリンクするというKドラマ定番の展開でした。
伏線が大量に張られていて、ところどころで回収され、「あっ、こことここがつながっていたんだ」「この服装はこういう意味があったんだ」という隠れたメッセージがあり、テンポもよくサクサクと進められて、細かな演技力にも、今のところ満足度が高いです。そして、主演俳優さんと恋敵となる脇役の俳優さんがかっこいいです。
私個人としては、Red VelvetのJoyさんの警察官(もはやコスプレ)に毎回癒やされています。とにかくかわいいので、脱落することはないと確信してます。
Squid Gameをついに視聴
これまで全く興味のなかった"Squid Game(イカゲーム)" (2021)を今週ついに視聴しました。
なぜ世の中でこんな人気があるの?!日本の"Liar Game"とか"カイジ"のパクリじゃない?と疑問に思い続けていた作品です。
先日Emmy賞の受賞作品・受賞俳優の発表があり、6冠を獲得したSquid Game。
「Emmy賞を獲ったらこれは観るしかないな」
ということで早速9エピソードをビンジウォッチング。韓国社会だ、と感じました。
良かった点
・Itaewon Classなどのように韓国社会の問題を(おそらく深く)反映している
・ゲーム参加者だけじゃなく主催者側の事情の描写も充実
・主演俳優さんの演技に圧倒
主催者側の描写は日本にはないものでストーリーに感情移入しやすくなりました。そして、世界的な人気Kドラマのように「厳しい社会の写し鏡」になっているからこその人気度の高さだと考察しました(「パラサイト 半地下...」のような)。特に印象に残ったのが、視覚効果です。貧富の差・経済格差などを象徴する参加者。それと全く対象的にポップでカラフルなゲーム会場。陰と陽がこの視覚的な対比感で、社会構造が生み出す歪みをリアルに突きつけられたような、生きづらさを感じさせられたように思いました。
ドラマ・映画は想像力・創造力が身につく
今観ている作品はどれも今の自分の現実には起こらないなあ、というストーリーです。ドラマ・映画の良いところの1つは、今は体験できないことをキャラクターに気持ちをいれることで疑似体験できるところだと思います。「こう言われたらこう返すの?!」「このシチュエーションならこんな気持ちにならないでしょ?!」というのは、視聴していて、いまだにたくさんあります。そのたびに、視野が広がった気になります。現実世界で同じようなことが起きたら、自分だったこう対応しよう、とか、相手はこう考えているかもしれないからこういう返事をしたほうが良い気持ちになるかもしれない、とか他者目線で思考を巡らせるクセがつきます。
私は仕事柄、人と接することが多いので、これまで幼少期から浴びるように観てきたドラマ・映画視聴体験は本当に活きているなあって感じます。何らかの問題や困難に面した時も、自分とは違った目線で捉えることで、クリエイティブに考え、色々な選択肢を並べて考えることができるようになりました。だから、そういった厳しい局面も自分自身の思考のなかで打開できるケースが多い。
今の「Kドラマは思考の幅が広がるコンテンツで満たされています。
日々の生活にドラマや映画を観ることを習慣化してみてはいかがでしょうか。