Reading Speaking 大学受験 資格試験

音読・シャドーイングの効果倍増の総仕上げCloze Reading(クローズ音読)

 

Hey guys, Fukuoka English Gym代表のOkadaです。

今回、ご紹介するのは音読・シャドーイングの後にする最後の総仕上げ "Cloze Reading"です。最強に負荷がかかるため、Reading力だけではなく、Grammarの底上げもできます。また、一定の音読回数を稼いでいないと手も足もでないため、音読に対するモチベーションも維持できます。

今回はSample問題として大学入試問題(2020年一橋大)を例にとりますが、英検、TOEICなどの資格試験も同じ攻め方で問題ありませんので、大いに参考にしてください。

 

Contents

 

まずは音読・シャドーイングの基本Stepの確認からしておきましょう。

 

音読に至るSTEP

STEP 1  レッスン/授業を受ける、問題集を解く

解説を聞く、解説を読むなどしてじっくりと情報をINPUTしていきましょう。

 

STEP2 音読前の下準備(問の解答根拠確認、構造分析、内容分析)

Sample 2020年一橋大

(一部抜粋)

Ⅰ 次の英文を読み, 下の問いに答えなさい。

A ban on advertisements featuring “harmful gender stereotypes” or those which are likely to cause “serious or widespread offense” has come into force. The ban covers scenarios such as a man with his feet up while a woman cleans, or a woman failing to park a car. The UK’s advertising watchdog introduced the ban because it found some portrayals could play a part in “(1)limiting people’s potential.” It said it was pleased with how advertisers had responded.

The new rule follows a review of gender stereotyping in advertisements by the Advertising Standards Authority (ASA) — the organization that administers the UK Advertising Codes, which cover both broadcast and non-broad cast advertisements, including online and social media. The ASA said the review had found evidence suggesting that harmful stereotypes could “restrict the choices, aspirations and opportunities of children, young people and adults and these stereotypes can be reinforced by some advertising, which plays a part in unequal gender outcomes.” ASA chief executive Guy Parker said, “our evidence shows how harmful gender stereotypes in ads can contribute to inequality in society, with costs for all of us. (  A  ) simply, we found that some portrayals in ads can, over time, play a part in limiting people’s potential.”

1 下線部(1)が表す内容を具体的に50字以内の日本語(句読点を含む)で述べなさい。

 

1 解答根拠の確認(授業/解説の「再現」)

問の解答根拠を確認します。復習のメインイベントは「答えを言える」ことではなく「答えにたどり着くまでのプロセス説明」です。授業や解説冊子の再現をすることが勉強の中心だと考えてください。

以下の③が解答の根拠の中心箇所になっています。そこに気づくまでのプロセスとして英語の「結束性」という性質から①の「構造反復」に気づけます。その後、②③と絞っていきます。

 

Model Answer
性差に関する広告の有害な固定観念は若者や成人の選択,願望,機会を制限し、不平等が生まれるということ。

*あくまでも解答の一例です。

 

2 構造分析

分からない構造があれば次のように分析をします(得意な方はこの作業はスキップ)

*( )adj     < >adv    [   ]n

 

3 内容分析(ロジックまで考えられると効果大)

トランスレーション、語彙リスト、解説等を参考に内容把握をします。

 

(1)Japanese Translation

「有害なジェンダーステレオタイプを取り上げる広告」や「深刻な広範囲にわたる反感」の原因となる可能性のある広告に関する禁止措置が施行された。その禁止措置にはシナリオ、例えば、女性が掃除をしている間に足を上げる男性、駐車ができない女性といったものが含まれる。イギリスの広告監視機関がその禁止令を導入した、というのも、一部の描写が「人々の可能性を制限する」役割を果たす可能性があることが分かったからだ。監視機関は広告主の反応に満足していると述べた。

新たなルールはASAによる広告におけるジェンダーステレオタイプの見直しに従っている。ASAは、放送されている広告、放送されていない広告の両方、例えば、オンラインメディアやSNSといったものに適用されるイギリスの広告コードを監視する組織だ。ASAが述べるには、見直しは有害なステレオタイプは「子ども、若者、大人の選択、向上心、機会を制限する可能性があり、これらのステレオタイプは一部の広告によって強化され、不平等なジェンダーの結果を生み出す役割を果たしている」ということを示す証拠があったのだ。ASAのチームエグゼクティブGuy Parkerによれば、「私たちがもっている証拠によれば、広告の有害なジェンダーステレオタイプによりどのように私たち全員の犠牲とともに社会における不平等が起きる可能性があるかを示しています。簡単に言うと、広告の一部の描写はやがては人々の可能性を制限する役割を果たす可能性があることが分かったんですね。」

 

(2)Words and Phrases

□ ban                  禁止

□ feature   〜を取り上げる

□ stereotype        固定観念

□ offense    不快感

□ cover                〜に及ぶ     , 含む

■ scenario  筋書き

□ fail to do 〜しない/できない

□ watchdog         ①番犬②監視人/監視組織

□ portrayal 描写

□ administer       〜を運営/管理する

□ social media     SNS

□ restrict   〜を制限する

□ aspiration        熱望

□ reinforce ~を強化/補強する

□ outcome  結果

□ ad           広告

□ contribute to ~ 因→果

□ inequality        不平等

□ cost                  ①費用 ①’経費 ②犠牲/代償

□ over time         長い時間をかけて

 

(3)ロジックの分析

今回は特にit foundの箇所は専門機関によって発見された内容ですから、筆者の主張と同等の内容のはずです。また、アンダーラインパートは "     "で強調されていますから、設問箇所は超重要情報の位置です。重要な情報を提示した場合、英語ではサポート(具体)が続きますから、自信を持って解答根拠をパラグラフ2に求めればよいと判断できます。

 

参考 2020年一橋大問題・出題意図

英語問題

2020 Hitotsubashi

出題意図

https://www.hit-u.ac.jp/admission/application/pdf/R2_eigozennkiito.pdf

Neyo O
一橋大の公表している出題意図は作問の意図がよくわかります。和訳ひとつとっても、修飾するのかしないのかといったところまで記載される年度もあります。なお、日本で最もしっかりと出題意図や部分点までも公表しているのは東京外国語大です。作問者の意図が面白いほどわかりますので一度チェックしてみるとよいでしょう。

 

STEP 3 音声の確認(ない場合はスキップ)

音声がある場合は以上の作業が終わった後で音の確認をします。学校の授業や予備校の授業の教材、過去問の場合に入手できない場合があります。その場合は、微妙な箇所は辞書やネットの発音機能で確認、先生に音声を吹き込めないか依頼してみるなどで対処します。

 

STEP 4 音読開始

1素材20回台を目指す

数回ではまず効果が出ません。回数にこだわってください。

書き込みのないものを使って音読する

慣れない段階では書き込みありでも構いませんが、基本書き込みなしで行うことで効果が上がると考えてください。

内容を実感する

「内容」が頭に入ってきていることを実感して音読をするようにしてください。ただ音を出すことに終始するのが最もNGな音読です。

音読の種類

音読をする際に意識を向ける方法として主に3つがあります。

 (1)ファンクション音読
・・・構造を中心にグラマーに焦点を当てて音読をしていく
 (2)コンテンツ音読
・・・内容を中心に音読
 (3)両方を意識した音読
・・・構造も内容も両方を意識した音読

音読の効果は「内容」を実感することで高くなりますから、基本的には(2)(3)が中心となるように進めましょう。

左→右の処理を意識する

スピードリーディングをする大敵が返り読みです。徐々に徐々に戻らなくても内容が実感できるように左→右で処理していく意識を常に持ってください。

 

いきなり音読が難しいという場合のサブステップ

【サブステップ1】 リッスン&リピート

1センテンスごとに再生・発音を繰り返し練習

【サブステップ2】オーバーラッピング

パラレルリーディングと呼ばれる手法です。再生音声に被せて音読する。

【サブステップ3】スピードオーバーラッピング

上記の進化版。Audipo等のappを使って、倍速にします。ちなみに私はレッスン時に徐々にスピードあげて最大1.8倍まであげて受講生に練習してもらっています。

 

イントネーションを意識すれば立派なリスニング対策に直結

イントネーションに関する詳細はDMM. com様にてOkadaが連載するコラムにありますので参照ください。

(Source: https://eikaiwa.dmm.com/blog/learning-tips/pronunciation/accent/)

 

スピードを上げると内容が入ってこなくなる場合はサイト・トランスレーション

・該当箇所は一旦スピードを落として音読、徐々にスピードを上げればOKです

・チャンクリーディング、あるいはサイト・トランスレーションという手法があります。簡単に言うと、意味のブロック(=これをチャンクと言います)ごとで区切って内容をとる方法です。スラッシュリーディングといったほうが分かりやすいかもしれません。区切りごとで内容をとりながらの音読がチャンクリーディング、区切りごとで音読した後に即座に内容を浮かべるのがサイト・トランスレーションです。

 

STEP4を継続し効果を高めるための小技

WPMで目標数値の決定

詳細はこちらをご覧ください。

高校生・大学受験生にオススメの音読スピード目安(WPM)

 

WPM160の音読音声SAMPLE

音読の目標時間として最適なWPM160のスピードがこのくらいです(共通テストリスニングは140程度)。

A ban on advertisements featuring “harmful gender stereotypes” or those which are likely to cause “serious or widespread offense” has come into force. The ban covers scenarios such as a man with his feet up while a woman cleans, or a woman failing to park a car. The UK’s advertising watchdog introduced the ban because it found some portrayals could play a part in “(1)limiting people’s potential.” It said it was pleased with how advertisers had responded.

77 words :音読目標 29秒程度 黙読目標23秒程度

 

WPM160のチャンク音読音声SAMPLE

,スラッシュで区切った音読Sampleです。

 

WPMを意識した実際の音読のBefore vs. After (TOEIC問題)

WPMの音読実例 Before - After

 

記録をとる

実施記録をノートやappに記録しましょう。進捗を俯瞰できるだけではなく、達成感を得られモチベーションが持続します。

上記のWPMを意識した場合は、1回目、10回目、20回目などでかかった時間を図り記録して伸びしろをチェックするのもオススメです。そしてこの1回目、10回目、20回目といった要所では録音もし、自分の声がどう変わったかもチェックしましょう。

 

他者を巻き込む

友人などを誘って一緒に頑張るとモチベーションが維持しやすいです。回数を競ったり、かかった時間を競うなどゲーム性を持たせて、学習を楽しむようにすると、脳内で快の感情が増し、やる気がみなぎり続けます。

 

STEP 5 仕上げでシャドーイング(音声がある場合)

シャドーイングに関しては、DMM.com様にてOkadaが連載しているコチラのコラムが非常に分かりやすいです。

(Source: https://eikaiwa.dmm.com/blog/learning-tips/howto/contents-shadowing/)

 

STEP 6 そして最後の最後の仕上げ Cloze Reading

最後の最後のとどめとして、今回の本題であるCloze Readingで締めると最強でしょう。

全ての素材にこちらを適用するのではなく、お気に入りの1題に限ってこのSTEPに進み、徐々に数を増やしていきましょう。決めたものはとことん練習してよどみなくできたら卒業としましょう。

 

Cloze Reading

Cloze Testはご存知でしょうか。Cloze Testとは「空欄補充問題」のことです。そして、Cloze Readingとは既存の英文に自分で空欄を作る「クローズ音読」「虫食い音読」と言われるものです。

 

Cloze Readingの利点

とにかく負荷がかかること。そして、Grammarやストラクチャーを見抜く力さえも要求されるため総合力が高まります。同時に空所補充問題を出題する大学の対策にさえなります。

 

Cloze Readingの下準備(空欄の作り方)

6~3 wordsごとの空欄が一般的

3wordsごとは超上級Levelと言われています。ですから、まずは6 wordsごとがオススメです。

タブレットをお持ちの方は"Goodnotes 5"のようなAppのハイライト機能等で消すと簡単です。ペーパーで攻めたい場合は、最初6 wordsで設定して簡単になったら5、4という狭めていくこともできますので複数枚準備しておくとよいでしょう。友人同士で当番制にして協力していくと時間的コストが減るのでオススメです。

 

6 wordsごとのSample

aやthe等あまり重要じゃないと思われる箇所はルールを無視してずらしてください。

 

3 wordsごとのSample

AdvancedLevelの方でもきついでしょう。

 

頭のアルファベットのみ残した熊本大型Sample

語まるまるを消すと厳しい場合はまずは「頭のアルファベットのみ残す」のがオススメです。大学によってはこれと同じ形式の問題も実際あり、国公立大だと熊本大が有名です。日頃使っているテキストブックがそのまま入試問題に生まれ変わるのですから最高に効率良いですね。

 

最初はサイレント、慣れてきたらアラウド

最初は黙読から初めて、慣れてきたら音読へ移行するとストレスなく進めます。すぐに負荷をかけたい場合は黙読はスキップして大丈夫です。

 

様々な入試の空欄補充問題に対応できるようになる

英検、TOEICなどの空欄補充の対策になる

資格試験関係の問題の多くにこの練習方法が対応できます。

 

大学入試にもしっかり対応(東京外国語大、長崎、熊本、早稲田、北里医、西南学院、久留米医)

空欄補充問題を単体でしっかりと出題してくれる大学にも役立ちます。

大学 特徴 レベル
早稲田(商)・2 コンテクスト型 やや難
早稲田大(法)・4 選択肢が全て前置詞の選択肢一括型 やや難
久留米大医・4(旧1) 反復やロジック重視のコンテクスト型

*内容一致問題も含む

やや難
熊本大・ 4 文法処理可能なインタビュー形式の問題で語頭のアルファベットが与えられる 標準〜やや難
長崎大・C 文法処理可能な選択肢一括型 標準〜やや難
北里大医・4 文法+コンテクスト型 標準〜やや難
北里大医・5 センテンス挿入型の空欄補充 標準〜やや難
産業医科大・1 文法処理可能な記述式 標準
西南学院大・1 文法処理可能な4択式 やや易〜標準

 

最後に

今回はReading教材での方法をご紹介しましたが、リスニング教材のスクリプトにも適用できますので、最後の砦としてCloze Readingでさらなる飛躍を目指してください。

Cloze Readingのためにはそもそものボキャブラリー、リーディング力も必須ですから、土台をしっかりと作ってください。

なお、リーディングのための土台とされるのは(1)ボキャブラリー(単語力) (2)グラマー(文法) (3)プロナウンシエーション(発音)の3つと言われています。

(1)は拙著ですが是非ご活用ください。

 

(2)はまずは同じ1冊をとことん反復して、同じ問題であれば解説の再現ができるまで反復をしましょう。

音読は(3)を強化するという利点もありますから科学的にも理にかなっていますね。

 

Thanks a whole lot for reading!!

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