英会話 英単語

海外ドラマで頻繁に登場する piss

2020-04-28

この記事を書いている人:岡田 直也 (The NY Press, Inc.)
Okada

海外ドラマを観ていると, ジャンルによっては大量にpissという表現を耳にします。かなりお下品な言葉ですが, この語から学べることが本当に多いのでご紹介します。

 

The Walking Dead での実例

Season1 Episode4

Seasonを重ねるごとにRickとともに物語の中心的な役割に変わっていくDarylのセリフ

Daryl:Want to see what happened to the last guy that pissed me off?

 

(日本語)
ダリル:最後にオレを怒らせたやつがどうなったかわかるだろう?

 

出演者のVincent M. Wardもインタビューで

Season2の出演者(Oscar)Vincent M. Wardもコメントでpissを使っています。OscarはSeason 2でいい味を出していたのでこのままレギュラーになるかと多くの視聴者が感じていましたが, あっさりといなくなってしまいました。

“I didn’t even know I was getting killed. I was pissed. And the reason I was pissed was because nobody told me."

(日本語)
(ドラマの中で)自分が死ぬことんなっているなんて全然知らなかった。腹たったよ。その理由は誰も教えてくれなかったからだよ。

 

参考記事

音楽系ウェブサイトNMAの記事でインタビュー掲載されています
The Walking Dead’ actor says he was “pissed” when his character got killed off
By Ella Kemp, 28th April 2020

 

pissの意味

【辞書的意味】

  1. 小便する
  2. Piss off   どっかいけよ
  3. piss 人 off  人を怒らせる
  4. I am pissed ( (off) at ~ ) オレ/あたし は(〜に)怒っているんだ。

 

piss はslang

pissはslangです。つまり, きれいな言葉ではない。スラングはフォーマルな場面で使うのは不適切なのでそういった事情は頭に入れておきましょう。「気持ち悪い」→「きも〜」のようなイメージで, 日常の非常にカジュアルな場面に限定されます。

 

euphemism という考え方

英語には日本語の敬語や遠回し表現に近い euphemism(婉曲)という考えがあります。直接的で失礼, または, 少し下品, あるいは, 語気を弱めたい, という時に使います。日本語でもありますね。

(実例)

【直接的】 → 【間接的】

死ぬ → 亡くなる

die(死ぬ)→ pass away(亡くなる 直訳:(魂が)遠く行ってしまう)

トイレ → 化粧室, 休憩室

toilet  → powder room, restroom

 

pissは「小便する」というお下品ワードなので, 通常はpeeが使われます(これも幼児語ではありますので実際には, go to the restroom/bathroomが使われます)。

piss → pee(おしっこする)

 

映画や海外ドラマのジャンルまたは時代背景によって, pissとpeeが使い分けられています。アクション系ではたいていpissになっています。

 

 

1. 小便する, 小便

辞書には taboo word(禁句)として掲載されている下品な表現です。名詞で使うと, have a pissやtake a pissノ形で「小便する」を表します。通常はpeeを使います。これは日本語の「おしっこ」に近い語です。

I have to pee.「おしっこもれそう」

ただし, 「おしっこ」でも直接表現ですので, 実際は「トイレに行くこと」を伝えるのがスマートですね。

I have to go to the restroom/bathroom.「お手洗いに行きたいです」

 

2. Piss off. どっか行けよ

「うせろ」といった命令口調を表します。Get out of here.(こっから出ていけ) よりも強烈な感じです。

I don't wanna talk to you. Piss off.

「お前とは話したくないだよ。出てけ。」

 

3. piss 人 off  人を怒らせる

中学英語で S make me angry.「Sは私を怒らせる」「Sのせいで私は怒っている」を学習しました。これがカジュアルな日常会話場面では,  S piss me off になります。

The Internet connection is really slow. That pisses me off.

「ネット接続がマジで遅いんだけど。あ〜いらいらする。」

 

そして, 冒頭でご紹介した表現。

●Want to see what happened to the last guy that pissed me off?

→ piss me off 「私を怒らせる」ですね。スラングなので「オレをムカつかせる」とか「オレをいらっとさせる」が日本語に近い感覚でしょう。

 

4. I am pissed ((off) at ~) オレ/あたし は(〜に)怒っているんだ。

通常は, I am angry at/with 〜(私は〜に怒っている)を使いますが, 日常会話ではコチラも頻繁に登場します。angryよりも強いです。

I'm really pissed.

「マジムカついてる。」

I'm pissed at this unstable Internet connection.

「ネット接続の悪さにう〜んざりだよ。」

 

こちらも冒頭でご紹介した表現です。

●“I didn’t even know I was getting killed. I was pissed. And the reason I was pissed was because nobody told me."

→ offやat ~は省略されていて, 単に I was pissed「オレはむかついんたんだ」と言っています。

 

 

 

今回はスラングのpissをご紹介しました。筆者の高校時代,  先生がpissを「[p◯◯◯と板書して]この単語は絶対に使わないように」と言っていたのを覚えています。しかし, このように辞書的に禁句とされているものも時代とともに日常の中に浸透していることが分かります。実際に英語で話してみる体験, 映画や海外ドラマにしてリアルな英語を学習する環境を作ることが本当に大切だと実感します。そして, このスラングを通じてeuphemism(婉曲)という考え方にも触れることができました。

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