学習法 高校生

新高2生のための英語学習法

2019-03-04

この記事を書いている人:岡田 直也 (The NY Press, Inc.)
OKADA

入試方式の変わる新高校2年生が今すべき英語学習とは。

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本題に入るその前に

参考

2020年の新入試で求められる力とは
英語に関しての大きな変更点は2つです。
① スピーキング・ライティング重視
 従来の入試は本来社会で最も求められるスピーキング・ライティング能力を測定することができませんでした。リスニングについては2006年からセンター試験で導入されましたが, 上記2技能は測定することができません。従って, 外部試験(英検, TOEIC, TOEFL, GTECなど)を利用することで, 従来の入試では測定できない4技能のうちのスピーキング・ライティング能力を測定する趣旨があります。現在の高校1年生以下の学生の皆さんは, 特にスピーキングとライティング力を養成することが新入試に対応する近道と言えるでしょう。したがって, 英語において音声学習は必須になります。

② 思考力を試す
 丸暗記の知識を試すだけでは, 実社会で求められる思考力を測定することができないため, 単なる知識を問う問題ではなく, 論理的に物事を思考するための問題・暗記した知識を活用して活用して素早く情報を処理する問題が増加していきます。そのためには土台となる語彙力が必要になります。それに加えて, ロジカルに文章を読む力を養成する必要があります。例えば, 英語には主張[Topic Sentencse / Claim]→裏付け[Supporting Sentences / 理由や具体例などのData]という基本的な英文構成があります。これを幼少期にはお菓子のオレオをもじってOREO(Opinion→Reasons→Examples→Opinion)と習います。最後のOは再主張・結論(Concluding Sentence / Restatement)です。この基本方針を軸にして「結束性(Cohision)」という考え方もあります。こういった英語的なロジカルな発想を体得する必要があるでしょう。

 

① 語彙力増強

現在, 入試問題も資格試験系の問題も長文読解が主体になっています。昔は, 文法語法問題を中心とした暗記系問題が多く出題されていましたが, 今は論理や思考力, 素早く情報を処理する力を試す問題が主体です。国語力がいくらあっても, 意味の推測には限界があります。ですから, 単語帳をさっさと完成させてしまうことが結局英語全体としては得点がとりやすくなります。

新高3生には単語帳の完成〆切は 8月末まで!と伝えています。9月からはアウトプットを中心とした学習に移行するからです。新高2生の皆さんは是非もっと早くを目指してください。高2中, いや今年中(12月末)に完成を目指しましょう。1月以降英語が楽になります。

 

② 音読は必須

リスニング力だけじゃなく, 読解力にも直結します。必ず1日5分以上しましょう。実施したら記録をとり, 行なったことを見える化しましょう。見える化することで進捗状況が客観的にパッと見で分かり, また, スタンプカードと同様, モチベーションを高めることもできます。

 

③ 発音の基礎・ルールの習得(2年生中に)

②をするためにも, リスニング問題や発音アクセント問題を解くのにも必要です。皆さんの世代は, 英検などの資格試験を入試に活用するために, 上の世代よりもより「リスニング力」「スピーキング力」が求められるようになります。だから, ②③は絶対に必要です。学習ツールとしては学校の授業, スクール, 参考書など様々ありますが, いずれにせよ2年生中には完成させましょう。私の運営するオンラインスクールでも体系的な学習のできるレッスンを提供しています。私の講座などの受講経験がある高校生にはバウチャーがあります。

 

●発音のルール例(入試問題で出題されないタイプ)

 

 

●発音のルール例(入試問題で出題されるタイプ)

 

④ 復習(解き直し)をする

記憶が落ちるタイミングは決まっているわけなので, 授業を受けた日に復習日は自動的に決まります。問題集を解いたり, 授業を受けたその日のうちに日付を記入し一括管理しましょう。

復習回数のデフォルト(標準)はずばり5回
①当日➜②翌日➜③約1週後➜④約3週後➜⑤5~7週後

①10分後:人間の記憶はまず10分後を境に下がりはじめる。10分後~当日中というタイミングで1度見直し/解き直しをすると記憶が残りやすい
②翌日:このタイミングで見直し/解き直しをすると格段に記憶に残りやすくなる
③約1週間後:5~7日後は記憶がガクンと下がる時期。ここなしではその後すぐ知識を呼び起こせない
④約3週間後:21~25日後くらい。暗記が苦手, 勉強をしているのに伸びない人がこなせない壁。必須
⑤約5(〜7)週間後:ここをこなすと多くの情報が長期記憶へ移行。

伸び悩みの大半は3週後の壁が超えられないケースが圧倒的
●回数をこなすことで, 保持率の落ち込み具合が緩やかになっていく
●特に②③④は絶対にはずしてはいけないタイミング。

 

⑤ 基本的な構文力・文法語法力

2年生中に1文単位の文構造をきっちりとれるようになりましょう。速読にも精読にも必須です。国語力がある人ほどここは丁寧にしてください。また, 基本〜標準の文法語法問題集は一通り終えた状態で3年生になれるといいですね。具体的には理屈が解説された問題集を1冊完成させましょう。

問題集の進め方のポイント 最初は浅く, 回数をこなすごとに深く →まずは1周通読して全体像を捉えてください。単元や項目ごとにじっくり時間をかけてやるよりも, 浅い学習を何度もこなす方がより記憶に残ります。その過程で苦手な項目が出てきます。そこはとことん深く追求すればよいわけです。

 

⑥ 1月実施の英検準1級合格を目指す

私の個人的な経験ですが, 3年次恐ろしく伸びる人の多くは, 3年次の6月【第1回】( 早ければ2年次の1月【第3回】…これはちょっとむずかしいかも)の日程で合格しています。一つの目標設定として目指すことをオススメします。目標設定もできる, 英語力をあげられる, 一生の資格になる, 受験でも思いっきり使えるわけなので非常に効率が良いと思います。

 

 

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