学習 発音 英会話

音読・シャドーイングの効果・手順

2019-01-26

この記事を書いている人:岡田 直也 (The NY Press, Inc.)
Okada

必ずすべき英語学習法2選

音読・シャドーイングは英語学習で必須と言われることが多いですが, なぜするのか, どうやってすればいいのか疑問だと思います。効果と今すぐ採用できる方法を解説します。

シャドーイングがかなりの負荷がかかりますので高い効果が期待できます。一方で初心者にはハードルが高いという側面もあります。まずは②音読から始めて, 慣れてきたら①に移行するがオススメです。

【0】大前提

 

リスニングができない原因は音の聞き取り or 意味の理解 が原因

リスニングは「音声知覚(=音の聞き取り)」と「意味理解(=意味の理解)」の両輪で成り立っています。例えば, modelを「モデル」と思ってリスニングした場合, 実際の「マドー」に反応できません。予想する音声とリアルな音声のギャップが生じているわけです。当然, 音声トレーニングが不可欠です。一方, 意味理解とはそもそもの語彙・表現力・文法力の有無に左右されます。例えば,  Sometimes I am in kind of trouble, like when I have to leave a cash tip.(時々何か困っちゃんだ, 例えば現金でチップをおいておかなきゃいけないときとかさ。)を読んで, 内容が理解できないのなら, 聞いても無理でしょう。kind of「なんか」, like「例えば / えっと」という表現や, when  SV(〜するとき)という文法構造の理解が必要ですね。

シャドーイングで音声知覚処理力が上がれば, 意味が入ってくるようになる

リスニングが苦手な場合の脳内は, 音声が入ってきた時点でその処理【=音声知覚の処理。つまり, 音の聞き取りの作業】を一生懸命を行おうとします。その結果, 本来必要な意味の理解のスピードが追いつかなくなります。これが, リスニングしても内容が入ってこない, という現象の1つの理由です。シャドーイングを行うと, 音声処理が高速化するため, 結果脳が意味理解に多くの時間を割くことができるようになります。音読もこれに近い現象は起きますが, シャドーイングほど最強のものはありません。中高ではどの先生も音読・シャドーイングは絶対!!とすすめてくると思いますが, こういった原理があるためです。私個人の感覚としては, 音読・シャドーイングをしていないのであれば, もはや英語学習ではない, と考えています。

 

 

【1】シャドーイング

【シャドーイングの利点】
(1)音声処理が自動化
➜シャドーイングをすることで, 素早く, 無意識のうちに情報処理をすることができるようになります。その結果, リスニング力が格段に向上します。英文を読んだ時, 例えば, I’ve watched the movie many times because I love Johnny Depp.の内容把握をする際に, 同時に頭の中で「アイブワッチィトゥ ・・・」のように音声処理もします。この音声処理が遅いために読みのスピードが遅くなったり, 聞き取りがスムーズにできないという状況になります。シャドーイングで①この処理が超高速化, さらに, 継続すればオートメーション(自動)化することができます。②音声を追うことで発音矯正も可能です音と音とのつながり, リズム, 抑揚などあらゆる面で矯正可能なので, スピーキング力UP, そして, 初見の音声でも瞬時に発音を聞き取ることができるようになります。さらには, ③全体的な内容を瞬時に把握する力も身につきます。これがリスニングに限らず, リーディングでも可能になるため, どちらにおいても処理速度が格段に増し, ④初めて聞く音声や初見の英文をすっと理解できるようになります。

(2)語彙や構文の定着
単語や表現, 意味のかたまり, 構文[文構造]が定着し, 長期記憶化します。本来は黙読や見て理解【インプット】で終わっていたものに, 音声による【アウトプット】が加わります。さらに, シャドーイングを完璧にこなせるようになるまで何度も反復するため, 「反復学習+アウトプット」が同時に実行できます。最強の学習法です。

 

【シャドーイングの実施手順】

①シャドーイング対象の素材を全て理解
➜語彙, 構文, 内容, 発音あらゆる面で理解できている状態にする。この後説明する"音読"の"実施手順"を踏む。

*ここがあいまいだと効果が薄れます

②シャドーイング開始
➜テキストは見ず, 音声を流しながら, その後を追いかけるように発音していきます。1つの素材を完璧にこなせるまで反復。負荷が大きすぎるようであれば, Audipoなどのスピード調整をできるアプリを利用してまずはスロースピードでこなし, 徐々に速めてください。

 

【2】音読

【音読の利点】

(1)音声処理が自動化
➜シャドーイングの利点(1)とかなり近い現象が起きます。①語➜音声 への変換を超高速, または自動化するのに役立ちます。例えば, I’ve watched the movie many times because I love Johnny Depp. なら, watchedを「ワッチィトゥ」に変換する作業, そして, ②その語の意味理解さえも, 無意識のうちに行えるようになります。当然, ③リーディングスピードは格段に高まります【速読力UP】。シャドーイングはリスニング力に大きく寄与するのに対し, 音読はリーティング力向上に主に役立ちます。

(2)語彙や構文の定着
➜これはシャドーイングと同じです。結果的には, 初見の英文の理解力が格段に増します。

【音読の実施手順】

前段階:リスニング
➜限界までスクリプトを見ず何度も聞く

<ポイント>
この際ディクテーションを行なうと, 聞き取れない自分の弱点と音や, 音と音とのつながりが明確に把握できる。

①音読対象の素材を全て理解
➜語彙, 構文[文構造], 内容, 発音あらゆる面で理解できている状態にする。音声の確認, つまり, 正しい発音の確認を必ずする。

*ここがあいまいだと効果が薄れます

②リピーティング
➜音声を聞いた後, 真似しながら繰り返す。

③オーバーラッピング(パラレルリーディング)
➜テキストを見ながら, 音声に合わせて音読。負荷が大きすぎるようであれば, Audipoなどのスピード調整をできるアプリを利用してまずはスロースピードでこなし, 徐々に速めてください。

④音読
➜1つの素材を完璧にこなせるまで反復。20~30回を目安としましょう。

⑤仕上げでシャドーイング

 

【注意】


シャドーイングの負荷があまりも大きすぎると感じる場合は, 音読の手順を踏む ➜シャドーイングへがオススメです。また, オーバーラッピング(パラレルリーディング)時にずらして発音するとシャドーイングの疑似体験ができます。

 

【黙読 vs. 音読】

英語の学習効果を高めるためのインプット:アウトプットの黄金比は, 3:7と言われています。

実は, 黙読やリピーティングは実はインプット処理中心になりやすい学習(受身的学習)になるのに対し, 音読やシャドーイングは能動的にせざるを得ないのでアウトプット学習になります。たくさん取り入れることで効果が上がります。

筆者は(やり方を明示した)受講生から「音読をしているけれど効果を感じられない」という相談をよく受けます。よくよく聞いてみると, 1素材数回で終わっていたり, 音読の前段階の構文把握などがあいまいだったりします。最も多いのが, 回数不足。1素材20~30回を目安としてください。

 

【他にもあるシャドーイング・音読のメリット】


・リテンション力
➜情報の記憶保持力。リスニングを聞き終わったり, 英文を読み終わった後に「こんな内容だったな」と思えるようになります。脳内の処理回路が強化されるため, 記憶をしやすい頭にもなります。

・まとまった量の文を言えるようになる
言いたいことがあるけれど1文でかたまってしまう。これを2文, 3文とまとめて話すことができるようになります。

 

シャドーイング・音読をしたら実施記録をとり, 頑張りを見える化しましょう。ヴィジュアル化でやる気が継続します。

-学習, 発音, 英会話

Copyright© Fukuoka English Gym , 2020 All Rights Reserved.