英単語 / 英語表現

節分の日・豆まき・恵方巻は英語で?【解説音声モデルつき】

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Hey guys. 代表Okadaです。

本日は節分の日ですね。空き時間の合間に市内にある櫛田神社に行ってきました。これは私にとっては毎年恒例のイベントで、櫛田神社と博多座が一本の商店街でつながっているため、公演中の作品に出演されている役者さんがきます。今回は市川猿之助さんで、すごく嬉しかったです。学生時代は日本の伝統行事に興味がなかったのですが、大人になり自分なりに伝統や通過儀礼のようなものに意味づけできるようになってからは色々と顔を出すようにしています。

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それでは本題へ行きましょう。

タイトルの3表現を確認していきます。

「節分の日」は英語で

「節分の日」Setsubun

「節分の日」は英語にしてもSetsubunで大丈夫です。

というのも、説明を前提とするからです。日本独自の文化だから、"Today is "Setsubun Day."と言っても、外国の方には伝わりません。Setsubunの説明が必要なんですね。

節分とは(ひいらぎいわし)

ひいらぎいわし(柊鰯)

「節分」とは季け目のことを言います。立春、立夏、立秋、立冬全てを指すものの、現代では特に立春(2月4日)の前日である2月3日を指します。冬から春への境として、「悪疫退散」と「招福」を願うイベントです。悪疫退散として、鰯の頭を柊という木の小枝に指して、玄関口にさし、炒った豆をまくという慣習があったのが今も残っているんです。これは柊鰯(ひいらぎいわし)と呼ばれ、平安時代にはすでに普及していた風習と言われており、「魔除け」の役割を担っていました。柊の葉のトゲが鬼の目を刺すために玄関から鬼が入れない、くさい匂いと煙を放つ塩鰯で鬼を寄せ付けない、というのが一節です。

現代の私たちには「豆をまく」という慣習がしっかりと根づいているんですね。

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学生時代はこういうイベントには本当に興味がなかったのですが、様々な外国人と関わる中で日本文化や伝統に誇りが持てるようになりました。鬼を退散させる、と言えば、イギリス発祥のハロウィーンのジャック・オー・ランタンを彷彿とさせます。国が違っても似たような風習は自然発生するんだなと思うと、現在ロシア-ウクライナで紛争がありますが、皆つながっているんだなと改めて感じさせられます。

外国人に伝わる「節分」の言い方【音声モデル♪】

"Setsubun" is a Japanese traditional event. It is held on Feb 3, which is the eve of the 1st day of spring in Japan. We pray for our happy and healthy life on that day. For that purpose, we throw away roasted soybeans inside and outside our home, saying "Devils out! Fortune in!" By doing so, we can kick out negative energy. Plus, we eat as many beans as our age. Besides, we eat a thick rolled sushi, which is called "Ehomaki." We have to have that sushi silently while making a wish, facing the year's lucky direction. By doing so, our wish comes true.

音声サンプル

「節分は日本の伝統行事です。2月3日に行われます。この日は日本では春が始まる日の前日にあたります。幸せと健康を願うのが節分の日です。このために、家の中と外で炒った豆を投げるんです。『鬼は外!福は内!』と言いながら。こうすると悪い気が追い払われる。あと、年の数だけ豆を食べます。『恵方巻』という分厚い手巻き寿司も食べるんです。その年の幸運な方角を向きながら、願いをこめつつ静かに食べるのを忘れないでください。そうすると願いが叶うと言われているんです。」

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この中にもまだまだ説明したいことがありますよね。例えばなぜ投げるものが豆なのかとか。詳細は後述したいと思います。

「豆まき」は英語で

「豆まき」Japanese people throw away (roasted) soybeans.

  • throw away「〜を投げる」
    scatterと言ってもよいでしょう。

上記のようにセンテンスにしたほうがわかりやすいかと思います。

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次のような情報を付け足すと、外国人の方も納得ですね。

「日本では、炒った豆は鬼を追い払うと言われています。だから日本人はそれを投げたり食べたりします。」

In Japan, roasted soybeans are said to kick out devils. Which is why Japanese people scatter the beans or eat them.

「恵方巻き」は英語で

「恵方巻き」Ehomaki is a kind of thick rolled sushi

  • a kind of 「〜みたいなもの」
  • thick「厚い」
  • rolled sushi「手巻き寿司」
    sushi rollと言ってもよいでしょう

こちらの記事にEhomakiの作り方が英語で詳しく解説されています。英語の表現力がアップすると思います。

Here’s How To Make Your Own Ehomaki This Setsubun

最後に:伝統や文化は世界を広げてくれる

ひいらぎいわしについては説明が難しいので解説を避けましたが、

「玄関にいわしの頭と柊の枝を飾る人もいます。鬼から家を守ると言われているんです。」

 Some people put sardine heads and holly branches in front of their house entrance. They are said to protect their house from devils.

と説明するとよいでしょう。

さて、伝統や文化って世界平和につながると思うんです。上述したように、同じような時期に同じようなイベントって世界各地にありますよね。時期が違っても、イギリス起源のハロウィーンと日本のお盆は同じ精霊を扱っているという意味で似ている気がします。まだまだ世界各地で紛争や政治的争いが多いですが、過去を振り返ると、世界中の人々はつながっているんだと感じます。同じ平和という願いを込めているんですよね。

以前外国人友達に「お盆」の解説をした時に、「それってハロウィーンに似ているよね。私たち兄弟みたいなもんだね」と言われたことがあります。何気ない会話の一コマで特に意味がないものだったのですが、私はこれが世界平和なんだな、伝統や文化は大事にしよう!と20代前半のときに思いました。10代の頃は、自国のことを誇りを持って語れる外国人に対し、日本について聞かれても答えられない自分がいて、それはそれで気にしていなかったのですが、英語を教える側になってから日本文化や伝統の説明を覚えていかざるを得なくなり、そういった中で「世界平和」といった観点にたどりつきました。今現在は多様性を受けいられるためのツールだと思っています。人間は基本的に人種も宗教も考えも違うわけで、だからこそ争いが起こります。身近なレベルでいれば、家族間での価値観の違いで言い争い、大きくみると国同士の争いですね。他の国や自分の国の文化や伝統を知ると、違っていることは当然なのだけど認められる部分はあること、そして、違っていても別にいいじゃないかって思わされます。日本は性自認でさえも今ますます多様性が増しているので、なおさら過去はどうだったか、という部分を知ることは、現在の正しい見方にもつながっていると感じています。

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