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発音イントネーション強化と英語環境作りにオススメのトークショーThe Ellen Show

2021-09-25

(https://www.ellentube.com)

Hi Fukuoka English Gymです。

アメリカの人気トークショー "The Ellen Show"はご存知でしょうか?

英語学習にうってつけなのはもちろん、BGMのような形で聞き流しの英語環境を構築するのにも役立ちます。そして、最もオススメな理由は、トークショーであるということ。自然な英語の発音やイントネーション、発声の仕方を身につけるのに役立つんです。

 

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The Ellen Showとは

2003年から放送されている超長寿番組のトークショーです。

日本で言うと、徹子の部屋やおしゃれイズム、しゃべり007を混ぜたような存在です(と思っています)。昔の笑っていいとものイメージが近いかもしれません。女性コメディアンのEllenが旬のゲスト、俳優、ミュージシャンなどのセレブリティたちとトークをします。

ホストがコメディアンのため、トークショーですがコメディ番組のように楽しめるのもオススメできる部分です。

2022年に終了が予定されていますが、絶大な人気があり、日本でも英語学習に取り入れる方が増えてきています。

 

You Tubeで視聴

You Tubeで "Ellen Show" と検索すると動画一覧が表示されます。

チャンネル登録をするとさらに一覧が見やすくて分かりやすいですよ。後述しますが、Ellen Tubeという専用ウェブサイトもあります。

(https://www.youtube.com/user/TheEllenShow)

 

ゲストが様々なので飽きない

旬の有名人がゲストとして登場します。ですからとにかく飽きません。英語学習としておすすめされるものとしてTED TALKが有名ですが、決定的な違いは、発声の仕方、そして、ゲストが知っている人のことが多く、話に入り込める、ということでしょう。俳優Johnny Depp、Taylor Swiftから、ミュージシャンBTS、10代の平和活動家Malala Yousafzai、スポーツ選手、ニュースキャスターなど多岐にわたります。お気に入りのジャンルの有名人が必ず見つかります。

ミュージシャン Taylor Swift

(https://youtu.be/on4bHNdUm-I)

 

ミュージシャン BTS

英語学習はどうやってしたのかもトピックとして挙げられていて、シットコムの"Friends"を視聴して英会話をできるようにした、って話しています。

(https://youtu.be/IOuFE-6Awos)

 

スポーツ選手 Naomi Osaka

(https://youtu.be/x_UdFZKtDJA)

 

経営者 Bill Gates

(https://youtu.be/f5NJQiY9AuY)

 

オモシロ動画の分析も面白い(必見)

トークショーでありながら、オモシロ動画の分析をする回もあります。

↓BBCのオンラインインタビューでインタビューを受けている教授の背後に子どもが乱入してくるという動画です。これは小さなお子様がいらっしゃる方は一度は経験するオンラインあるあるですね。

(https://youtu.be/dmeBMvGhf1g)

この乱入動画自体は面白いですが、その後のEllenの分析が超面白いです。TOEICSWの写真描写や英検のコマ描写のように解説をしてくれています。

(https://youtu.be/dmeBMvGhf1g)

 

 

自然なイントネーションや発声も

英語は日本語とは違った「口の形」「舌の位置」「発声する位置(響かせる)」になります。教材の音声はあまりにもきれいすぎて、実際の会話とは自然度がかけはなれていることが多いです。トークショーの良いところは「自然」なこと。発音、イントネーションに対する学びは本当に多いです。発声位置も違うことが視聴しているとよく分かりますよ。海外ドラマ・映画と並んで、発音習得にうってつけです。

 

自然な表現の習得

これはNetflixなどの海外ドラマ・映画視聴の最大の利点の1つでもありますが、トークショーならではのより自然度の高い英語表現に遭遇できるのは大きなアドバンテージですね。

例えば、数日前に放送された

‘America’s Got Talent’ Winner Dustin Tavella Shocks Ellen with His Full Circle Magic Trick

ではMagicianのDustin Tavellaとのトークですが、ホストのEllenが冒頭で"I mean"を連発しています。

(https://www.ellentube.com/video/americas-got-talent-winner-dustin-tavella-shocks-ellen-with-his-full-circle-magic-trick.html#time=0)

Eric S
"I mean"はfillersと言われるつなぎ言葉です。「つまり」「そうではなくて」というのが正式な意味ですが、"you know,"や"um"と同じようにつなぎとして意味なく繰り返す人も多いです。日本人は「つなぎ」というと、教科書で登場するからか"let me see"といったものを使う傾向が高いですが、カジュアルな会話では固いですね。また、この動画冒頭では"How are you feeling?"という質問に対して"I m good."と切り返す場面がありますがこれもとても自然ですね。日本語では”How are you?"に対して私たちが使うことはほとんどない"Fine, thank you. And you?"が定番ですからね。リアルなトークショーは日本人英語を自然な英語に矯正してくれます。
OKADA
日本で"I mean"といえば、ReadingでもListeningでも「本心」のシグナルと習います。「つまり私が言いたいのは」という訳とともに。実際の会話では、fillersとして使う人も多く、「え〜と」くらいの軽い使い方もよくされます。私Okadaは、you knowとI meanを多用して間を埋めます。こういうのってリアルな会話をしてみないとわからないんですよね。日本では教科書や授業では習えないことが多いですから、こういった動画を通じて自然さを追求することができるんです。

 

BGMにして英語環境を構築する

日本にいる限り、意識しなければ英語環境は作ることはできないでしょう。ただし、勉強勉強と思って机に向かうのはストレスに感じる場合もあるでしょう。オススメなのは、とにかく英語が聞こえてくるという環境を作ることです。音やリズム、響きに対するセンスが身につきます

特に学習の初期は「英語に触れる回数」を増やすことが英語に対する免疫力を高め、学習へのストレスを軽減する効果もあります。また学習習慣は1ヶ月で確立されますので、「聞き流し」を1ヶ月継続すれば大きな効果が得られるでしょう。

スマホの言語設定を英語に設定しおけば単純に接触回数が増えるのと同じですね。

 

ただし中上級者聞き流しのやり方には気をつける(初見素材の聞き流しは効果がない)

第2言語習得理論により、次の事実が明らかになっています。

1 ずばり, 理解できないものを聞き流しても効果がない
*ただし, トーンやイントネーションなど音に慣れるという効果はあります。

2 聞き流しは同じ素材の反復で効果が発揮される

3 (上級者・ハイレベルな中級者は除く)
 語彙, 文法, 構造, 内容面 を理解した上での聞き流しで効果が発揮される

 

2についてはは英語学習者が見落としがちな点ですね。初見のものを家事などしながら聞き流しても効果はさほど得られない、ということです。なお、3については、少なくとも80%以上の理解が聞き流し効果が起きるためには必須とされています。

つまり、初見の映像や音声、映画、海外ドラマをながら作業で観たり聴いたりしても、超上級者を除いてはあまり効果がないということです。「ながら」に適しているのは、すでに視聴済みのもの、聞いたことがあるものなんです。

何度か視聴したものを洗濯やお皿洗い、料理などの家事の最中や通勤・通学途中でのリスニングに活用していけばいいんですね。

 

気に入ったものはパラレルリーディング・シャドーイングの対象へ

気に入った動画はゲストのモノマネをしながら、ゲストと同時に音読をしましょう(パラレルリーディング / オーーバーラッピング)。絶対にものにしたい部分はシャドーイングに移行すると最高ですね。

シャドーイングの連載コラム(DMM)

Dmm.com様にて、代表Okadaの連載コラムでシャドーイングの方法がまとめられています。

 

Ellen Tube

YouTube以外にEllen Showのウェブサイト"Ellen Tube"があります。

こちらはカテゴリー分けもされているし、タグ付けもされているため、(若干サイトが重いですが)とても検索しやすいですよ。Youtubeのように関連性のある別チャンネルに惑わされることなくEllen Showに集中しやすいでしょう。

 

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