Hey. Fukuoka English GymのOkadaです。
教材の音声を作成する際に、大学受験向けの場合には、今年度は読み上げスピードのWPMを概ね140に設定して作成します。
これは2021共通テストの読み上げスピードで特にスピードが速かったのが第4問BのWPM139であること、また、資格試験では英検準2級がWPM120台、英検2級、英検準1級がWPM135〜145の範囲という理由からです。共通テストの平均スピードを考慮すると、適度に負荷がかかり、資格試験にも対応できるのが、WPM140だと判断したんです。
WPMとは
詳しくはこちらをご覧ください。
2022年共通テストリスニングは2021年より読み上げスピードが劇的に遅くなったり速くなったりした
WPMの変化(一部抜粋)
Part(大問) | 2022 WPM | 2021WPM |
---|---|---|
4A (Q18-21のみ) | 149 | 123 |
4B | 107 | 129 |
5 (続きのQ33) | 134 | 119 |
私は当日解きましたが、5のQ33は2021に比べてかなり速くなった印象を受けました。逆に4Bはこんな遅くて大丈夫?もとの録音したものの再生スピードを設定しなおしたんじゃない?!というくらい遅かったです。一般的に読み上げスピードが上がれば正答率が低くなり、下がれば高くなるものですが、4Bに関してはスピードが遅くなったために、正答率が上がったのではないかと感じました。一方、4Aは問題形式がはるかにシンプルになったため、スピードは相当上がったものの、正答率は逆に相当上るのではないかと感じました。設問のレベルと読み上げスピードを細かく調整して作問しているんだな、専門家の皆さんは本当にすごいな、と実感しました。
平均WPMの変化(2022、2021、センター試験)
平均の読み上げスピードは次のように変化しています。
2022 | 2021 | 2020 センター試験 |
WPM 129 | WPM 132 | WPM 128 |
英検2級や準1級に比べるとやはり遅いですね。
2022共通テストリスニング大問ごとの音声サンプル(一部抜粋)
第4問A(21-24):WPM 149
第5問(続き/Q33):WPM 134
第6問B:WPM 118
6Bは大学入試とは思えないほどの遅いスピードですね(と感じられるくらいのリスニング力、そして、WPM140以上への慣れを作りたいですね)。
WPM140はこれくらい(2021年第4問B)
4人が発言していますが、1人目は遅め。2人目〜が140くらいのイメージでしょう。それでもダイアログですから、間があったりするため、140という数字以上に遅く感じます。フォーマルな英文の音読に対応させると、135くらいかもしれません。
日頃の学習はWPM140以上を軸に
140くらいでも遅いと感じる場合は、練習段階でAudipoなどのアプリを利用して倍速をデフォルトにして学習することをオススメします。