Hey, guys, Okadaです。
こちらは受講生専用の定期的な学習のセルフチェック(振り返り)のページです。
下部にあるセルフコーチングフォームに入力し、送信をしてください。
スプレッドシートで管理したい受講生の方は専用のシートをダウンロードできるようしてあります。
このセルフチェックの目的を記載してありますので、読んでいただいた後にご自身と向き合い、入力にうつってください。
PDCAのCAが学習効果を高めてくれる
PDCAは仕事でも学習でも有名なサイクルですね。その中でもCAがとても重要です。
1 CAが重要
CはCheck「効果の検証」、AはAction「改善のための行動」のことです。
多くの学習者はD(Do「実行する」)のみするか、P(Plan「プランニング/計画」)+Dで終わってしまうことが多いそうです。
学習効果を高めるために、PDはCAで効果の測定をすることが不可欠です。次のより良い成果につながるんです。ですから、PDは常にCAとコンビで考えるようにしましょう。
2 CAに関するエピソード
次のうちAさんとBさん、どちらが業務効率や成長度が高いでしょうか?
あるネットショッピングのコールセンターのスタッフAさんとBさんはお客様からのクレーム対応を受けました。事前にどのようなクレームがあり、どう対応するのかというマニュアルはあります。しかし、AさんもBさんもお客様の高圧的な言い方に圧倒されて、マニュアル通りの対応はできませんでした。Bさんは、なぜマニュアル通りにできなかったかを分析してみました。すると実は原因は高圧的な言い方に圧倒されたのではなく、そういったお客様にあたることがそれまでほとんどなかったため場数不足だった、だから焦ってしまった、ということが分かりました。そこで先輩スタッフCさんと一緒にロールプレイをする練習を週2回設けることにしました。一方、Aさんは休憩時間に「今日くそ生意気なじじいが文句言ってきたんだけど…」と愚痴をもらしています。
今後AさんとBさんどちらがうまくクレーム対応ができるようになったかが分かりますね。
3 CAによる効果
Check & Actionは次のような効果があります。
1 モチベーションUP
2 成功体験の実感、そこから得られる自信
3 改善点や弱点が見える化でき、学習効果/業務効果がさらに高まる
4 小さな変化に気づける(良い面も悪い面も)
C(Check:効果の検証)は2つの視点で行う
1 クオンティティ(量)という視点
時間、回数、量といった数値面の確認。プラニングシートや学習記録を振り返るのが最も簡単です。
e.g. 「目標5分に対して毎日最低10分はできた」「サボりが2日続いた」「合計200時間できた」
2 クオリティ(質)という視点
うまくいったこと、うまくいかなかったこと、あるいは感じたこと、手応え、体験 の確認
e.g. 「スモールトークがぐだぐだだった」「ドラマできれいに聞き取りができたところがあった」「モチベーションが低かった」
C(Check:効果の検証)→A(Action:改善のための行動)を考える
1 クオンティティ(Quantity: 量)の問題点の原因と改善案【マイナス面】
よくある具体的な例を挙げてみます。
・「サボりが2日続いた」(問題点)
→「仕事が忙しくて時間がとれなかった」(原因)
→「絶対にやる固定時間を作る、毎日家族にチェックしてもらう」(改善案)(*)
・「モチベーションが低かった」(問題点)
→「マンネリ化、英語を実際に場面で使うことの実感のなさ」(原因)
→「Speakingの資格試験を受ける、外国人が集うカフェに行きリアルな会話をし学習していることが使えることを実感する」(改善案)
*改善点を考える際は「想い」を考えてみるのもオススメです。上記の例なら、「絶対にやる固定時間を作る、毎日家族にチェックしてもらう」という行動目標に加えて、「忙しいっていうのはただの言い訳じゃん、この口癖はやめよ!」「仕事の効率化も図らないと」「人を巻き込んで強制的にやる環境を作るぞ」等という想いを追加してみるんです。「気持ち」を明らかにすることはモチベーションUPにつながります。
2 クオンティティ(量)の良かった点の要因と新たな目標設定【プラス面】
・「目標5分に対して毎日最低10分はできた」(良かった点)
→「計画を立てたからだ、提出というプレッシャーがあったからだ」(要因)
→「来月は目標10分に変更しよう」(新たな目標設定)
3 クオリティ(Quality : 質)の問題点の原因と改善案【マイナス面】
「スモールトークがぐだぐだだった」(問題点)
→「定型表現を覚えておらずその都度創作してしまう」(要因)
→「とにかく定型表現を覚えることを復習の中心にする」(改善案)(*)
*改善案を考える際は「想い」を考えてみるのもオススメです。上記の例なら、「とにかく定型表現を覚えることを復習の中心にする」という行動目標に加えて、「型を覚えないと成長しない!」という想いを追加してみるんです。「気持ち」を明らかにすることはモチベーションUPにつながります。
4 クオリティ(質)の良かった点の原因と改善点【プラス面】
「ドラマできれいに聞き取りができたところがあった」(良かった点)
→「音読・シャドーイングの成果、毎日ドラマ視聴して英語環境を整えた」(要因)
→「来月/来週も音読・シャドーイングはほぼ毎日継続する」(新たな目標設定)
セルフテストで効果倍増(Self-Test / Self-Assessment)
学習におけるインプットとアウトプットの黄金比は「3:7」というのが最新研究によって分かっているバランスです。中学高校の授業は従来型のものであれば一方向メインですので、「10:0」という理にかなっていないバランスです。最近はアクティブ・ラーニングが推奨されているので、その比率は徐々に変わってきています。大学であれば反転授業を採用する学校が増加中で、自宅で事前に動画視聴してインプット、教室での授業はディスカッションやプレゼンなどアウトプット中心です。
ご自身で学習されるときにも「10 : 0」にならないように気をつけてください。習ったことは「70%」分の出力が必要なんです。それがあってこそ定着するっていうことです。
セルフテストの例
・覚えたい表現やセンテンスをすぐに言えるか
・覚えたい表現やセンテンスの日本語を見て、すぐに英語に変換できるか
・レッスンのダイアログの重要な部分をところどころ「穴(空欄)」にしてスムーズに音読できるか(*)
(※)Goodnotes 5 などで塗りつぶしていくとよいでしょう
(※)穴を作った音読はクローズリーディングといいます(こちらを参考に:https://fukuoka-englishgym.com/archives/3089)
・音読の録音でビフォー(1回目)・アフター(10 / 20 / 30 回目)の比較をして変化しているか
・シャドーイング(1回目)・アフター(10 / 20 / 30 回目)の比較をして変化しているか
・シチュエーションごとの重要単語を日本語から英語に即変換できるか
セルフテストのCA
セルフテストでのよくCA(Check & Action)のマイナス面の例を挙げます。
・「覚えたいセンテンスの日本語からの英語変換がスムーズにできなかった」(セルフテストをやってみた結果)
→「単純に回数不足、また、変換がうまくできないときにすぐに答えを見る癖があり頭を使っていない」(原因)
→「答えを隠した状態でスムーズに変換できるように反復する、ぎりぎりまで答えをみない」(改善点)
・「音読音声の1回目と20回目があまり大きな変化が実感できなかった」(セルフテストをやってみた結果)
→「ただの作業になっている」(原因)
→「イントネーションや発声位置をもっと意識する、家族や友人に聞いてもらう、スピードを徐々に上げてマンネリ化を防止する」
自分自身と向き合う
最後に、自己分析をする上で忘れてはならないことがあります。それは「本音と向き合う」ことです。
例えば、「音読を毎日継続できない」という問題があり、「何がなんでも毎日継続するようにする」という改善案を出します。この場合、結局次回もうまくいかない可能性のほうが高いですよね。具体的にどうすれば継続させられるのかが考えられていないからです。「録音をして変化を感じるようにする」「家族に披露してプレッシャーをかける」「先生に毎日督促をしてもらう」など具体的な改善策もコンビにしておきたいです。
しかし、これでもうまくいかない場合は多いです。
ここで本音と向き合います。
「そもそも毎日継続は自分の性格に合っていない」「同じ素材を20回もやるなんて飽きるだろ」
挙げてみると自分の本心が見えてくると思います。
こういった心の中の本音を隠したまま、継続していくのはかなりきついことでしょう。そういった場合には一旦「音読を毎日継続する」という目標はやめる、というのは1つの戦略です。「週末にまとめてやる」とスパッと切り替えるのもよいかもしれません。その上、実際にやってみたら、レッスン中にうまく言葉出てこないという現象が起きるかもしれません。その結果、「やっぱりほぼ毎日やったほうがいいかも」という必要性を実感できるかもしれません。
A(改善のための行動)を考えていくときは「本音と向き合って」から、じゃあ改善案はこれにしよう、という流れがオススメです。
Self-Check Sheet(入力フォーム)
この1ヶ月を振り返ってご自身と向き合ってみてください。