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オーストラリアドラマ Glitch【オーストラリア英語の入門にオススメ】(音声つき)

netflix.com

G'day, mate!

本日はオーストラリアドラマのご紹介です。後で私が吹き込んだオーストラリア英語の音声もつけております。

さて、今週よりEmily in Parisのシーズン3が配信され、そして、MANIFESTのシーズン4Part1、KドラマのBEHIND EVERY STARの3作品を同時進行で視聴しているOkadaです。

これまでオーストラリアのドラマで視聴したことがあるもので有名なものといえば、

Wentworth

くらいです。

Wentworthは日本ではナイト枠で一時期放送されていました。「ウェントワース女子刑務所」という日本語タイトルだったと思います。サブスクではHuluに入っていて、本日時点ではSeason 8まで視聴できます。2013年〜だからだリリースされ、現在に至ります。

OKADA

今年オーストラリアのドラマを発掘しようと色々な作品を視聴しているのですが、これはいいな!というものが見つかったのでシェアします。

Glitch

ストーリー

オーストラリア、メルボルンの近郊のヨローナの墓地から死者たちが蘇る。2年前の亡くなった者から、19世紀の死者まで様々な時代の者が蘇生する。そのうちの1人が、主人公の警察官Jamesの奥さん。なぜ蘇生したのかを、ドクターEllisiaとともに理由を探っていく。その背景には製薬会社が鍵を握っていた。

ジャンル

Sci-Fi, Mystery

放送

2015-2019
シーズン3まで
オーストラリアの公共放送ABC1 で放送されていました。現在Netflixで視聴できます。

トライリンガルの評価

ゴリゴリのSci-Fiは苦手な私が視聴しての感想になります(ちょっと考えたら近未来であり得ることかな〜というものが好きな者としての意見です)。

総合★★★★☆
ストーリー★★★★☆
キャスト(俳優、演技力)★★★★★
OSTN/A
映像効果★★★★★
社会性N/A
トキメキ★★☆☆☆
スラングの少なさ★★★★★

Season 1はプロットが最高でした。Season 2にかけて、伏線回収もしっかり行われて、「あっ、さっきのシチュエーションはこことつながっていたんだ」と種明かしがされたような気持ちになり、作品に入りこみやすかったです。

【こちらはネタバレとなる感想です】

Episode 1から登場する町の初代市長がSeason 3にもつながっていて、脚本レベルの高さに圧倒されました(視聴していただくと分かると思います)。ただ、Season 2の最後からSeason 3にかけては、突然Sci-Fi感が一気にあがり、主人公にも異変が起きます。えっ、そっちの方向にいっちゃうの?!同じタイトルのKドラマGlitch(このドラマとは関係ないです)で宗教や洗脳の話が出てきてがっかりしたことがあり、まさか、このドラマはそうならないよな?!と思っていたら、案の定。個人的にはSeason 2のEpisode 5まではこの作品完璧!という感じでした。

映像は背景や風景へのこだわりがすごかったです。自分なりにこういうメッセージが隠されているのかな、と推測するのも楽しかったです。

俳優さんの演技力もすばらしい。オーストラリアの俳優さんってこんなにうまいんだ!と思わされました。Charlieが一貫してイケメンでした。

英語学習としては、後述しますが、オーストラリア英語独特の発音に特徴がありますね。イントネーションはアメリカ英語と大差はなかったです。スラングはほぼなしでクセがなかったです。字幕なし初挑戦という方にはかなり苦しい作品だと思いますが、クセのなさからこちらの作品は英語学習、特にオーストラリア英語に初めて触れてみたい方にオススメなんです。

私Okadaは普段からサブタイトルはなしで視聴するのですが、こちらの作品は結構巻き戻しをしました。コンテクストから推測できるところの方が多いのですが、要所要所で「今何て言ったんだ?!」と見失うところがありました。

今年視聴してきた作品で巻き戻しをした作品はほぼなかったのですが、こちらは戻るを結構やりました。そして、今年始めてサブタイトルを出して何と言ったか確認をするのもやり、自分でもびっくりしました。第2外国語の初学者になったような初心に帰ったような気分になりました。

ちなみに、glitchは「(機械のバグによる)故障」「誤った電気信号」のことを意味します。

OKADA

オーストラリア英語

今回の作品を通して改めてオーストラリア英語の発音を再確認ができたので、ポイントとなるものをシェアさせていただきます。

QUIZ(オーストラリア英語の聞き取りに挑戦)

まずは、オーストラリア英語を聞いてみてください。何と言ったか聞き取れますか?4つの語句が流れてきます。

Australian Englishで発音してみました

アメリカ英語にして聞き直してみましょう

American English で発音してみました

解答

  1. G'day, mate!

2. paperwork

3. here

4. ta

解説

G'day, mate!

G'dayは(Have a )good dayの省略形ですが、これは英語の世界では地域によらず一般的ですね。ただ、オーストラリアでの、G'dayはHiやHeyの言い換えになります。そしてポイントはmateです。オーストラリア英語ではセンテンスの最後によくmateがつきます。mate「仲間」ですが、初めて会った人にも使うんです。フレンドリーな雰囲気をつけたす役割があるんです。アメリカ英語に例えるなら、buddyっという感じでしょうが、初対面でも使われるのがmateなんです。全体としては、Hi/Hey, how are you?くらいの心持ちなのかなという印象です。

paperwork
これはGlitchで普通に聞き取りができず自分でもびっくりしました。Mondayのaのように、オーストラリア英語では、一般的な英語で /ei/(「エイ」)と発音するところを、/ai/ (「アイ」)と発音されます。Mondayが「マンダイ」になるというイメージですね。これくらいのことは分かってはいますし、初めてオーストラリアに滞在したときにも苦労したのがこの聞き取りでした。自分としてはマスターしている気分でいたのですが、いざドラマを観ていて、paperworkが「ペーパーワーク」ではなく「パイパーワーク」となった時点で、??となりました(実際にはコンテクストからたぶんpaperworkだなと理解はできたのですがここはサブタイトルを確認しました)。

here
イギリス英語と同様にオーストラリア英語では、語末のr音は発音されません。例えば、car。それと、母音+r+子音のrも発音しません。例えば、work。なお、hereはrは最後にはないですが、語末にあるeはサイレントeと言って発音をしないルールになっているので、実質rが最後にあるとみなします。here「ヒエ」「へー」のように聞こえてきます。

ta
最後は発音というより表現の問題です。オーストラリア英語は他の地域の英語に比べて、省略をするのが最大の特徴の1つです。例えば、pettyはpetrol「ガソリン」を発音を加味しつつ省略したものです。taは、北欧のThank youを意味する、Tack/Tacを省略したものです。日本語にすると「どうも」のような感じでしょう。

Yeahの発音

Kドラマフリークの私からすると、オーストラリア英語のyeahの発音がどうしても韓国語の謙譲語の「はい」に相当する発音にしか聞こえません。

アメリカ英語のYeah

アメリカ英語のネイティブスピーカーの発音

オーストラリア英語のYeah

オーストラリア英語のネイティブスピーカーの発音

Kドラマ好きな方ならこの気持ちお分かりいただけるのではないでしょうか?一般的には、「イヤ」という感じが多いですが、オーストラリア英語では一貫して「イェー」

様々なアクセントの英語に触れよう

様々な英語のアクセントに触れている人の方が語彙吸収力が高いという研究結果が出ています。だから、バイリンガル、トライリンガルの方は単語や表現力の覚えがいいんですね。世界では、非ネイティブスピーカーの割合の方が多いわけですから、多様なアクセント、Hinglish(インド英語)、Singlish(シンガポール英語)などたくさんあります。

本来なら、様々な国籍の方と関わるような体験を意識して作ることが重要ですから、外国人が集まるバーに行ってみたり、旅行に行ったり、あるいは、オンライン英会話で違った国籍の方とのレッスンをすることで様々なアクセントに触れたいですね。とはいえ、コロナ禍であり、そして、急激な物価高の中、大金をはたくというのは難しいかもしれません。私のように、NetflixやHuluといったサブスクの動画サービスであれば、簡単に英語環境、さらには、違った国籍の英語に触れるチャンスを得ることができます。