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既存の情報とリンクした瞬間に感動する(英検準1級-1級の面接/Speaking指導を通して)

Textbook Eiken Grade 1 Speaking Part @Fukuoka English Gym

Hey guys. 代表Okadaです。

11月23日の英検面接試験(従来型の2次試験)に向けて、ただいま受講生の皆様と最後の面接練習を繰り返しています。今週は英検準1級と1級者のみで、高校生2-3年生、大学生、社会人の方、高校の教員と幅広く担当させていただいております。今回合格しなければ昇進に響くという方もいらっしゃり、こちらも絶対に結果を出す!という強い意気込みでのぞんでいます。

私自身、7月に引き続き、仕事のため受験ができません。本来の実施日程のデフォルトである日曜でも午後でもなく、祝日の水曜、そして、なぜか葉書で指定されたのが午前。会場は中村学園大学(福岡市内)という近場でアクセス最高なのですが、私のように平日は祝日関係なく労働している者にとっては、日曜日にしてほしかった! という切実な思い。

さて、多くの受講生を指導させていただくと、自分がある共通の項目に感激したり、感動したりすることが分かりました。おそらく、これは合格スコアを超える方に共通することだとも感じているので、私の思いを少しシェアします。

既存の情報と初見の問題がリンクする

例えば、「政治家が人気を得るにはどうしたらよいか」という質問がされたとします。このことについて考えたことがない受験生なら、「う〜ん、遊説?テレビ出演?イケメンの採用?小泉?」などと頭をぐるぐるまわします。ところが、以前に「テクノロジー/social media」のトピックでそれらの利点について話したことがある、または、考えたことがあるとしましょう。

●テクノロジーの利点
・作業の効率化
・時間の効率化
・少子高齢化対策 →AIで労働者不足解消 / 高齢者の介護
・国際化 → 多様な視点

●Social Mediaの利点
・視野を広げられる → 様々な人種・文化・考えの人と結びつき
・人間関係を密に → 連絡を頻繁にとれる
・Youtube → 一攫千金 = 貧しくても稼げるチャンス / レッスン動画無料 = 教育格差↓
・Twitter / Instagram → 有名人 / インフルエンサー
・TikTok → 教育機関のバズリ → 入学者増

「政治家が人気を得るにはどうしたらよいか」
 ↓
  「そうだ、テクノロジーとSNSの話が使えるかも」
 ↓
  「インスタなどを利用して若者の関心を集める」
  「費用無料、ばずれば時間効率もばっちり」

「私はSNSを利用することが効果的だと思います。例えば、インスタグラムやTwitterを使えば、コストパフォーマンスが抜群です。宣伝費用は無料だし、ターゲット(例えば、若者)を絞って効率よく関心を集めることができるからです。」

このような思考をたどれば、初見の質問も、もはや、自分のフィールド、いわば、得意分野にひっぱりこむことができます。

今週、担当された受講生の皆様も、試験1週間前にして、初めてみたTOPICをご自身が考えたことのあるネタで展開していくという様子が多く見受けられました。完全にリンクさせられなくても、既存の知識を少し応用して新しい展開をその場で作ったり、全くリンクできなかったとしても、音読・シャドーイングで覚えてこんでいた表現を使って間をつなぎながら打開しようとする。

私は人にあまり感情移入するタイプではないのですが、

今既存の知識を意識して使ったな

と、こちらから見てわかる瞬間があるのですが、それが最近嬉しくてたまりません。そこに努力の成果が感じられるし、ポイントとポイントがつながって一つのラインになるのって、世の中にある問題全般の解決のプロセスと似ているじゃないですか。こちらとしては、頑張った成果も実感できつつ、生きる力も同時に身につけたような、そんな思いがしてとんでもなく感情がはいってしまいます。

そしてこれまでの経験、この感情を頂いた方は例外なく成果を上げていることに気付いたんです。ですから、私のまだまだ未熟な経験論からですが、

既存の知識をうまく引き出せる人が成果を出せる

という結論に達しました。

既存の知識の引き出しには反復学習が必須

そうするためには「反復学習」が必須です。繰り返しで定着を図り、そして、類題や新問でアウトプットし、覚えたことを初見でつかいこなせるようにする。学習全般は「反復学習」→「アウトプット」の繰り返しでレベルアップします。特に、成果を上げている方はほぼ前者を重視している、と言ってもよいしょう。受験生なら、大量の問題演習ももちろんいるけれど、同じものを根拠をもって解けるようにすることは忘れないでください。

Speakingについては、「ネタ集め」がかなりものを言いますので。頻出トピックス(1級なら、国際社会、政治、経済、文化・スポーツ、ITなど)はある程度一旦考えたことがある、という状態にしておきましょう。そして、その作業の中でオリジナルのネタ帳を作るんです。その上で実践練習を積み重ねる。

試験本番では待ち時間用にデジタル機器以外も持参する

ところで、面接試験を受験する際、私のようにデジタル機器のヘビーユーザーは気をつけてください。いろいろな試験を受験されている方ならおわかりかもしれませんが、試験って「デジタル機器の電源を切る」タイミングと、「教科書などはしまってください」のタイミングってずれているんです。普段から、iPadなどで学習している場合、電源を切った時点で、せっかくある待ち時間を有効に使えなくなってしまいます。

英検面接も、スマホ収納ケースに入れることになりますので、控室での待ち時間が(順番が後半だと)1時間と待つこともあり、その時、本当にやることがなくて困ります。だから、ペーパーベースの教科書なり本なりを持参することをおすすめします。

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