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CEFRの対応表とオススメの資格試験:TOEFL iBT, iELTS, Cambridge English Qualifications

2021-10-07

CEFR(セファール)とは

CEFRは、Common European Framework of Reference for Languagesの略です。「ヨーロッパ言語共通参照枠」と日本語で言われます。ヨーロッパにおいて、言語の習得状況を客観的に評価するために考案された指標、いわば、ものさし です。多様な言語が使用されるヨーロッパにおいては、新しい言語を学習することは一般的なことです。そういったヨーロッパの学習者の習熟レベルの判断材料のガイドラインがCEFRなのです。当然、海外でしっかりと認知されているフレームです。

CEFR対応表

日本の文部科学省が提示しているフレームが以下です。

CEFRのレベル

British Councilによるフレーム

一般の学習者がイメージしやすいように編集したフレーム

CEFRあなたのレベル英検の目安
C2ネイティブスピーカーと同等【Mastery】-
C1仕事など実用的な場面で使いこなせる非常に優れた上級者【Advanced】英検1級
B2仕事など実用面で得意な分野やシチュエーションであれば対応が可能な中級者の上位 or 準上級者。海外大学進学の指標。【Upper Intermediate】英検準1級
B1高校英語を習得中または習得した中級者【Intermediate】英検2級
A2中学英語〜高校初級【Elementary】英検準2級
A1初級者英検3-5級
現在日本では
・中学卒業時にA1
・高校卒業時にA2
を50%以上が達成できることを目標としています。

海外では、
・中学卒業時にB1
・高校卒業時にB2
を目指しています。

海外で通用するレベル

世界基準で考えると、第2外国語としての英語学習者は、
B2
を目指すとよいでしょう。海外進学の指標となっており、英検では準1級、TOEICでは900程度に対応します。

オススメの資格試験

日本ではTOEIC(LR)と英検が主流ですが、海外ではTOEICの受験熱はほとんどなく、盛り上がっているのは日本、韓国くらいです。つまり、日本では有利に働くものの、海外に進学・移住となるとあまり意味がありません。海外を視野に入れた場合にオススメなのは下記3つです。

TOEFL iBT

アメリカの大学教育を意識した資格試験。アカデミックなトピックが多く出題される。
アメリカの大学・大学院への留学の場合は、TOEFL iBTがオススメ。

iELTS

イギリスの大学教育を意識した資格試験。TOEFL iBTに比べて、カジュアルなトピックやシチュエーションが多く出題される。試験タイプがアカデミックとジェネラルの2つがある。
留学:アカデミック、移住:ジェネラルの受験をする。
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダに留学する際の定番です。移住、海外就労を考えている場合はiELTS一択です。
汎用性が高いのはiELTSと言えるでしょう。

Cambridge English Qualifications(ケンブリッジ英検)

英検といえば日本というイメージがありますが、実は世界的に非常に信頼されており評価の高い資格試験は、Cambridge English Qualificationsです。日本ではケンブリッジ英検と呼ばれています。自分自身の英語力を高めたい、という学習者の方であれば、まずはこちらの試験をオススメします。海外で使える最低のレベルはB2 Firstにあたりますので、ケンブリッジ英検はB2 Firstと呼ばれることもあります。まずはこのレベルの合格を目指すとよいでしょう。また一般的に資格試験の有効期限は2年ですが、Cambridge English Qualificationsにはそれはありませんし、日本や韓国でしか通用しないTOEICと比較にならないほど世界的な知名度があります。

OKADA

私Okada自身、C2Proficiencyに合格していますが、日本にいて役立つ機会はほぼありません。というのも、ハイスコアがとりやすいTOEIC(LR)が主要な英語力の指標となっているからです。ただし、英検よりもTOEICよりもケンブリッジ英検を信頼していて、Speakingも含めて英語の総合力を定期的に測定するツールとして使用しています。海外で使用するとなると、TOEFL iBT、iELTSと同じくらいに信頼性がある試験として認知されています。有効期限がないとされる試験んですから、2年に1回更新する必要がないもの将来性があってよいですね。

B2 Firstの目標レベルのイメージ(General and higher education部分を見てください)

https://www.cambridgeenglish.org/jp/exams-and-tests/cambridge-english-scale/

レベルチェックがケンブリッジ英検の公式ウェブサイトでできます

https://www.cambridgeenglish.org/jp/test-your-english/

サンプルテストがケンブリッジ英検の公式ウェブサイトで確認できます

https://www.cambridgeenglish.org/exams-and-tests/first/exam-format/(B2 Firstのサンプル)

その他のレベルは以下:

https://www.cambridgeenglish.org

*上部のExams and tests をタップ/クリックすると詳細が表示されます。

大学入試でのケンブリッジ英検活用

GMARCH〜早慶上智が概ね160 points前後でみなし満点扱い、または、大きな加算となっています。最も高い基準がICUで175を出願条件としています。

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