ライティング/作文 大学受験

自由英作文Model Answer【社会で成功するのに必要なスキル2つとその理由は?】(2013鹿児島大)-STEAMと絡めて-

2021-09-10

問題

What skills do you think are needed to succeed in society? Give two most needful skills and your reasons for choosing them.(80-100 words)

モデルアンサー

  There are two skills that are necessary to succeed in society. One skill  is to have good communication skills. Nowadays, our society has been increasingly globalized. You have to talk not only to those from your country but also to those from abroad. You couldn’t work effectively without such skills. Another is to have good computer skills. Since technology has advanced rapidly, more and more company are requiring its employees to deal with a variety of software or apps in its office. Some businesses do not use paper documents. Therefore, having such skills can help you succeed in society. (99 words)

このサンプルアンサーの良い点

・エッセイライティングの鉄則通り、与えられたトピックに対するトピックセンテンスはコピペせずに適度にパラフレージングしています

・Topic SentenceとConcluding Sentenceもパラフレージングをして結束性を高めています

・それぞれの理由にはプラス2センテンスの肉付けがされていてサポートは十分と言える

構成メモ / アウトライン

T
必要なスキルは2つある
S
1 コミュニケーション能力
1' グローバル化のため
1'' ないと仕事効率下がる
2 コンピュータスキル
2' テクノロジーの進歩でソフトウェアやアプリの種類に対応できる必要
2'' 紙書類を使わない企業も
C
そういったスキルが役立つ

注目すべき視点(2022年度大学入試)

労働力不足に対する解決策として, AI技術・テクノロジー全般(タブレット・スマホ・電子決済・電子化など)の革新を進めていくのが最も効果が上がると考えられています【基本的に AIの労働の活用 = 少子高齢化による労働力・人手不足の解消、高齢者のサポートの切り札】。こういった状況下ではますますテクノロジーが革新をとげていき、管理する側の人間にも基本操作が柔軟にできるコンピュータスキルは必要でしょう。

また、環境保護に絡んでペーパーレスを実現することがeco-friendlyだという考えも主流です。さらにメールのやりとりはもはや時代遅れで、アプリ(Slack)やSNSのテクストメッセージ(日本に限って言えばLINE)で仕事を進める企業も多くなりました。仕事の効率が高まりますね。

さらに、実用的なスキルが求められる現代において、「芸術」分野の学習で培られる「創造力」「共感力」も改めて重要視されるようになっています。問題解決のための視野を広げたりコミュニケーションを円滑にするためのスキルが「芸術」によって身につく。ですから、2021年現在は従来のSTEM(理系学問)中心からSTEAM(ArtのAを足したもの)教育へと移行しています。

OKADA

2013年あたりから社会で活躍するのに必要なスキルは?といったトピックが出題され始めました。2018-2020にはそれが進化して、文系学問、理系学問どちらがよいのかといったもになりました。特に、理系重視に対して芸術分野の扱いをどうするかといった英文の出題も流行しています。STEMという言葉をご存知でしょうか?STEM=Science, Technology, Engineering, Mathmaticsのことで日本語にすると「理系科目/理系学問」が近いでしょう。2000年代にアメリカで流行し始めた教育モデルがSTEM Educationです。技術の進歩の割に対応できる人材が少ない、対応するための科目を学ぶカリキュラムがないということで導入されました。日本でも人材不足の懸念や実社会で即役立つスキルや論理的思考力習得の手段として導入されていますが、理系分野のカリキュラムは世界的的に後進国で2020年になってようやく小学校でプログラミング必修化がはじまったほどです。理系化への教育のシフトには賛否両論あり、海外では芸術分野のカリキュラム復活が起きています。芸術系は「創造力」「共感力」など実用的ではないものの社会で活躍するのに必要な発想力やコミュニケーション力に直結するものです。日本でもSTEMではなくA(Art)を加えてSTEAM Educationと呼ばれるようになっています。「芸術の意義」「理系・文系の選択」に関わるトピック、あるいは、「社会で役立つスキルは?」というトピックが2022年度入試で出題されたとしたら、こうした背景知識から方向性を決めるとよいでしょう。

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